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ZINGER | Katsu Kawaminami Surfbords

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SURFBOARDS

  • SHAPER:川南 活

SURFER PROFILE

  • 身長183cm、体重78kg、ヘッズのさっさん。ほとんどの週末を海で過ごす。が、腕前はサーフィン歴に比例することなく、いっこうに上手くならず。あくまでも自己申告で、やっていると思われる技はアップスダウン、浅いボトムターン、チョットバック、波のトップに駆け登った際にスープに乗り上げるフローター?(本人は得意技と思っているらしい)、フロントサイドでのプルアウト(バックハンドではうまくボードが返らず)。

IMPRESSION


ぼくは今、稲村ケ崎のレジェンドサーファー川南活さん(以後KATSUさん)に8'0"のBONZER(ZINGER)を作ってもらっている。なぜBONZERか、自分でもわからないが、きっと3年前のLa Jollaでの出会いがきっかけだろうと思う。

ここで受け売りであるが、BONZERに関してちょっとウンチク。間違っていたらゴメンナサイ。1970年初頭キャンベル兄弟によって考案されたフィンシステムだそうである。特徴は幅のある三角形のサイドフィンとディープチャンネル。センターフィンの無い4フィンをEATON SURFBOARDSではZINGERと呼んでいるようである。詳しくはThe Surfer's JOURNALを。ただし英文ですので。

ぼくはボードに関しての歴史(人物や出来事など)やウンチクは、ハッキリ言って持ちあわせていない。でもDAVE SWEETの代理店をやっているし、この業界に携わっているので、一般のサーファーよりは知っているかもしれない。でも知らない方だと思う(どっちだ!)。そんなぼくが最初に出会ったBONZERはLA Jollaのフェヴァリット・ポイント。前日肉離れしたぼくは、ビーチから女房のサーフィンをビデオ撮影していた。波は胸サイズ。メローなロングボード向きの波である。撮影中に、女房のインサイドをすーっとロイヤルブルーのボードに乗ったロングボードが通りすぎた。速えーなーと思っていると、もう一本。ノーリーシュのグーフィーフッターのサーファーである。ぼくは女房より彼のサーフィンにくぎ付けになった。

なんたってテイクオフは速いし、キレイなマニューバーを描く。そしてノーズライディング。プロなんだろうなって思った(その後この彼をサーフィン誌で発見した)。何本かのライディングでインサイドで、コケた。ロイヤルブルーのボードは運悪くインサイドの岸まで流された。しかし彼は、上手くボーディサーフィンをして、岸までたどり着いた。その瞬間ボードが反転してボトムが表になり、フィンが見えた!TWIN FINかよ。彼はすぐにボードをかかえ沖へ。ええっ、あんなボードありかよっ、って感じである。

それから一時間ほどしてTWIN FINのロングボーダー君が上がってきた。そっこう、ボードをチェック。地べたに置いた彼のボードはEATON SURFBOARDSだった。長さは多分9'0"くらいだろう。そしてフィンを見るとなんと4本付いていた。両サイドの外側のフィンは透明なフィン(セルロイドのよう)だったので、TWIN FINに間違えたのだった。それからというものぼくはこの4フィンに強い興味を植え付けられてしまったのだろう。

それからは日本に帰ってきて、インターネットで調べたり、ボードに詳しい方にこのボードの情報を聞いたりした。ボードのリペアでお付合いのある工場で、KATSUさんがボードをシェープしている。その工場には色々なボードが入院している。そうだ!KATSUさんに相談してみよう。KATSUさんは世界を旅していろいろな波を知っているサーファーだし、リアルタイムでこのBONZERを知っているはずだ。この話しを持ちかけると、やっぱりKATSUさんは知っていた、BONZERを。ぼくが持ってきたプリントアウトした資料だけでイメージできたようだ。その場でシェープをお願いした。長さは8'0"で、厚めにお願いした。

そして一ヶ月後。シェープし終わったブランクスを見せてもらった。やべえ〜。ボトムのチャンネルの曲線は芸術的でさえある。このボードがラミネートを終えて、完成品がぼくの手元に届くのが7月下旬の予定である。どんな化粧してお嫁入りしてくるのか、今から楽しみである。

THE BEST SURFER OUT THERE
IS THE ONE HAVING THE MOST FUN.

Keep on Surfing.