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Sri Lanka Surf Trip 2018

  • February 2018

以前の会社の同僚が誘ってくれたのがきっかけだった。そしてまさか30年以上の年月を経て先輩・同僚と異国の地でサーフィントリップを繰り広げるとは . . .

昨年末よりオヤジ達7人がLINEでグループを作り、ああでもないこーでもないと子供のように会話を繰り広げ、気がつけば出発当日。

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成田空港までの車内はまるで遠足に行く子ども達のよう。

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成田空港のスリランカ航空のチェックインカウンターには、すでに先乗りしているN師匠を除いた6人の侍ならぬオヤジ達が集結した。
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と思ったら、九州から来た先輩Kプロさんが「iPhoneが無いったい」と呟く。
とりあえず入国審査をクリアし、レストランで乾杯。
その時Kさんのガラケーが鳴る。
「九州の空港に置いてきた車の中にあった、iPhone. . . 」
よかった。これは楽しい旅になりそうだ。

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UL455便は少し遅れて成田空港をお昼過ぎに離陸した。

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行き先はスリランカの首都コロンボにあるバンダラナイケ国際空港。
約9時間のフライトだ。 飛行機は至って快適。食事もまあまあ。

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そしてコロンボに到着したのは夜8時近く。
イミグレーション、バッゲージクレームはスムース。

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外に出ると真っ暗でどんな街だか皆目見当がつかない。
笑顔で迎えてくれたルワン。これからオヤジ達がお世話になる心強いガイドだ。

ルワンは日本語と英語を片言ながら話せるので、コミュケーションは問題ない。
ワンボックスカーに乗り込み、暗闇のスリランカを爆走するのだ。

左側走行は日本と同じ。
トゥクトゥクが多いが、クラクションを鳴らしながらガンガン追い抜いてゆく。
信号がほとんどない。

そして約3時間でスリランカのサーフィンのメッカ、ヒッカドゥワに到着。

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しかし、まだここが旅の終着点ではない。
ここのレストランで夕食を取るためのブレイクだ。

ビーチサイドに作られた大きなテラス。
真っ暗で波も見えない。
食事となると、まずはビールで乾杯。

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はじめて口にしたLIONビールは軽くてうまい。
スリランカに来たらまずはカレーと思っていたので、迷わずベジタブルカレーを注文。
アッサリしていてこの時間に食べても胃にもたれないような感じ。

ビーチではウミガメが産卵の準備をしている。

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ゆっくりもしていられないようでルワンがそわそわしている。聞くとここからまた約1時間のドライブだそうだ。
暗闇を爆走してどこがどこだか分からない。急に細い道を右折。
するといきなりホテルに到着。

とりあえず各自の部屋に荷物を運び、今日は寝ることにする。

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ルームメイトは会社の同僚だったYassさん。
今では有名なTシャツブランドを立ち上げ、勢いに乗る会社の社長だ。


2日目の朝は無風、Glassy Menpita。ショアブレイクの音で目覚める。
6時でもまだ薄暗い。

二階の部屋からビーチに降りて波をチェック。

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右側のリーフに沿ってライトブレイク。
潮が多いせいかブレイクは厚め。
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この時点でビーチの全貌がわかり、素晴らしいパノラマにしばし釘付け。

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サーフバディがひとり、またひとりと波をチェックしにビーチに現れて波を見るや否やそわそわ。
ノーバディサーフの海に急ごうということになった。

念のためショートジョンを着る。
正面からのゲティングアウトは岩棚とそれに生息する無数のウニのため、ビジターの僕たちには無謀なエントリー。
遠回りとなるが左側にあるビーチからピークを目指してエントリー。

今回のイクイップメントはDonald Takayamaの7’6” Howard Special Mini。
Logも持ってこようと思ったが、荷物にもなるしチョイスに迷いが生じて後悔を残すことになるかもしれない。それで一本勝負にした。

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初めてのポイントは期待と不安が入り混じる。大きな岩の外周をパドルアウト。
ピークにたどり着くと今回のトリップのメンバーだけ。
波のサイズはセット胸。
僕とTさん以外の5人はレギュラースタンス。
彼らにとっては夢のようなブレイクだ。

僕はミドルセクションでうねりを待つ。
手頃な波に何本かテイクオフし、7’6”でも楽しめることを実感。
ただうねりのディレクションによってはショルダーが張らず、調子付いてそのまま乗ってしまうと、インサイドのリーフの餌食になりそう。
とは言ってもそれほどパワーのある波ではないので、見極めてプルアウトすれば問題なし。

途中で今回のトリップに先にスリランカ入りしていたN師匠がパドルアウトして来た。これで今回のメンバーのそろい踏みだ。
そしてサーファーも多くなってきたところで僕はサーフアウト。
サーフボードを持って部屋に戻りシャワーを浴びる。

トランクスとTシャツに着替え、ビーチの砂浜に並べられたテーブルに陣取る。
ウエイターがGood Morning!と挨拶をしてくれる。
朝食は宿泊代に含まれている。いくつかの料理からハムとエッグをチョイス。
ついでに朝からビールも。

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ここのホテルのテラスにはたくさんの大きな木があり。それらが天然のシェードとなっている。

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そのため木陰は思った以上にカラッとしていて湿度が感じられない。
2月に朝からTシャツとトランクスなんてバチが当たりそう。
そうこうしているうちにサーフアウトしたオヤジ達が増えてきた。
とりあえずみんなビールを頼む(笑)

こんなふうなルーティーンで朝が始まる。
そして午後はオイルマッサージ:アーユルヴェーダに行ったり、

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ビーチをぶらぶらしたり、
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ビーチチェアで昼寝をしたり。
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夕方は風は弱くなれば、またサーフ。
そして夜はみんなで宴へと突入する。
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各自がスリランカのスローな時間を楽しんだ。


3日目は朝のサーフィンの後はトゥクトゥクでYassさんと街巡り。

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サリーの生地を買ったり、
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美味しいカシューナッツを買ったり
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ココナッツウォーターを飲んだり、
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地元のシンプルなカレーショップでランチしたり。
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巨大なBoddhi Sattvaにも会えた。
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スリランカの通貨はルピー。100ルピーが約70円。
約7掛け計算だが、それ以上に物価が安い。


4日目はルワンのクルマで南に下り、グーフィーのポイントへ。
途中途中で狭い路地に入り、リーフのシークレットポイントやビーチのポイントを丁寧に教えてくれるルワン。

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その中でオヤジ達が目指すはプライベートビーチのような湾の左側リーフのライトブレイク。

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海水はすごくキレイで透き通り、湾の中央でもロングボードなら十分遊べる波は来る。
みんな自分の遊ぶポイントを選び、てんでバラバラに。
これがオヤジのいいところ。

もしポイントブレイクに群れをなして7人が入ったらどうなるだろう。
先客は怒り、自分たちにも波が巡ってこない。
その辺は長年サーフィンしてきているだけあってみなさん心得ているのである。

グーフィースタンスのTさんとぼくはルンルン気分。
僕はミドルセクションにポイントを定め、ロングボードのTさんはアウトのピークを目指す。
アウトのピークには2〜3人の先客が左のリーフに張り付いている。
7’6”ではあの場所からは波をつかむのはきつい。

アウトで割れずシフトしてきたうねりがミドルセクションでサイズアップしてブレイクする。
うまくアジャストできてテイクオフ。

久しぶりのフロントサイド。
ファーストブレイクをやり過ごせば、あとはキレイに張ったショルダーをクルーズするだけだ。
ボトムに降りてトップを見据え、ボードがトップに走りだす。
ブレイクがトロくなり出せば、トップでターンしてパワーゾーンに戻ればいい。
カットバックというやつだ。

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波をつかむたびにうれしくなり、やっとスリランカの波を満喫できたと実感。
後から来たサーファーのために適当な時間で切り上げる。

若い頃は5時間入った、6時間やったと自慢したものだが、それは周りのサーファーにとってはちょっと迷惑なこと。
2時間サーフして、1時間休憩。そしてまた海へ。そんなサイクルがサーファー同士のリズムってものではないだろうか。

僕がサーフアウトしてビーチに戻ると、ルワンはスマホで動画を撮っていてくれた。クルマは全部の窓をビーチタオルで隠し、キーは完璧にロックされていた。安心なガイド。
そしてホテルに戻れば、ゆったりと時間が流れ、目の前では相変わらずキレイにライトブレイクが。

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思わずボーイにLionビールを頼んでしまった。

そしてこの日の夕食はみんなでユネスコの世界遺産の街ゴールへ。

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城壁で囲まれた街だ。
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こちらのガイドもルワンが務めてくれた。

ゴールは14世紀にアラブ人の貿易地として発展した港町で、17世紀にポルトガルに代わってスリランカを植民地としたオランダ東インド会社。
彼らはここに城壁で囲んだ城塞都市を築いた。さらに18世紀末にはイギリスの植民地となるが、常に植民地の拠点として受け継がれてきた港町だ。

城壁やムーン要塞、

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聖堂、
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スリランカ最古の洋式ホテルなどが残されており
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主要な3つの稜堡(城壁や要塞の、外に向かって突き出した角の部分)を含む要塞はそれぞれスター、サン、ムーンと呼ばれている。 以上、インターネットからの抜粋。

ゴールは他のスリランカの街とは明らかに違っており、西洋文化の顔を持っていた。

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とても雰囲気のあるカフェやレストラン
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そしてみやげもの店が点在し、
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ビジターの僕たちを楽しませてくれた。

夕暮れ時、街を囲む城壁の上をスリランカの子供達が列をなして歩いていた。

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映画の一場面のようだった。

夕食にはカレー。

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数種類の小鉢が並び
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いろいろな味が楽しめた。
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こうしてまたスリランカの1日が過ぎてゆく。


5日目は毎日のルーティーンのドーンパトロールから始まり

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我れ先にとピークへの一番乗りを目指す。
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誰かが来るまでに一本でも良い波に乗りたいという焦りからか、ことごとく一番乗りのサーファーはテイクオフをミスる。
そして二番手、三番手が到着。

朝の挨拶をするも気持ちはそぞろ。アウトにうねりに釘付け。
しかしポールポジションを取るも自分の前ではブレイクせず、
後続のオヤジが自分よりインサイドで良い波をうばってゆく。
波乗りとはそういうものである。

ぼくも何十回とこんな経験してるけど、やはりあせって波を取りに行くときはたいがい空回りする。

Go With The Flow.
シェーパーのカツさんに教えてもらった言葉。
流れのままに自分の身をまかせる。
自然と一体となって波と戯れる。

自分のところにその日最高の波が来るとは限らない。
だから自然に逆らわず、自分に素直に自分が選んだポジションで時間を楽しむ。

空を見たり、周りの風景を見たり、海の色を確かめたり。
他の人が良い波を捉えた時には素直に喜び、
良い波だったねと声をかけてあげる。
そうすればホラ、自然と自分の目の前にうねりがやってくる!

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今日も楽しめる波のオンパレード。

日頃日本でストレスをためながらサーフィンしている僕たちは無心に波を追いかけた。

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毎朝、僕のとなりにはモールドボードのロングにまたがるロシアンサーファーが近づく。
「おはよう!」「調子はどうだい?」僕が声をかける。
「おはようございます! ビギナーサーファーですが、やっと波を捕まえられるようになりました。」
と、彼は嬉しそうに話す。
「ビギナーでも、エキスパートでもルールさえ守って波に乗るだけさ。That’s it!」
ロシアンサーファーは笑顔を返してくれた。

「Have fun!」ぼくは彼にこの言葉を送り、シャカのハンドサインを投げかけた。
ぼくは異国の地でサーフィンするときは、自分の近くでサーフィンしているサーファーには必ず挨拶する。これはサーフィンでの基本マナー。

それは言葉で挨拶するときがほとんどだが、目と目があったら笑顔で会釈するだけの時もあれば、笑顔で手を挙げるだけの時もある。

その仕草は相手にぼくは敵ではないことを示す手段でもあり、その場を和ませる効果もある。
仏頂面でパドルアウトしてきて、無言で波待ちされたらちょっと怖いでしょ。

朝のサーフィンが終わって、シャワーを浴び、目の前の波を見ながら朝食をとる。
そうしていると、サーフトリップは無理してでも体が動くうちにくるものだなあと感じる。

60歳を前にしてこのスリランカを訪れることができたことを嬉しく思った。
空路9時間、陸路4時間に耐え、サーフィンができて、朝からビールを飲んで、またサーフィンして。これが5年後だったらできるかどうか。

健康はどうか?
時間は取れるか?
家族はどうなんだ?
仕事は?
いや、たとえ若くても人生の一寸先のことは誰にも保証されてはいない。

今回のメンバーである大企業に勤めるTさん58歳。
時間をやりくりしトリップに参加したこの決断は大正解だったね!

今日はこれからちょっとランクアップしたアーユルヴェーダに行く。
Hやん、ぼく、Kプロさんの3人。

オヤジ3人でトゥクトゥクに乗って約30分の珍道中。
ここでは書けないような馬鹿な話ばかりして、笑いころげているうちに到着。
大きな門を開けると広大な風景が飛び込んできた。

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点在する小屋で個々が施術を受ける。
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75分10,000ルピー。日本円で¥7,000。
これは病みつきになる。
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メンタルとフィジカルをリフレッシュするアーユルヴェーダ。

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それからHやんオススメの風光明媚なレストランでランチ。
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本当に美味しいカレーをいただいた。
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マローの運転するトゥクトゥクでホテルまで送ってもらう。

夕方になり、僕とTさんとでこの湾の南端のリーフにあるグーフィーのポイントでサーフィンしようということになった。

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ホテルからは海辺を歩いて15分。ちょっと風が入っているけど大丈夫だろう。
K先輩とYさんもサーフィンはしないが同行してくれた。

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エントリーするビーチに到着。サイズは胸〜肩といったところか。
ロングボードのTさんはアウトへ、僕はミドルセクションで。
リーフブレイクのクセに慣れるまで数回のテイクオフを試みる。

最初のテイクオフさえクリアすればあとはゆるいスロープが広がる。
なかなかおもしろい波だ。

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何度も言うが2月にTシャツとトランクスでサーフィン。
なんて贅沢なんだ。

Tさんも奥からのセットの波をゲットし、気持ちよくクルーズしてる。
さああと一本乗ったら帰ろう。Tさんと気持ちが一致したのか良い波をインサイドまで乗り継ぎビーチに戻っている。
あたりは夕闇が迫ろうとしている。

ビーチサイドに並んだカフェやレストランの明かりがとてもキレイだ。

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最後のディナーは7人揃ってホテルの1Fのレストランで。

この一週間のことをみんなで話した。
波の話、料理の話、昔の話、将来の話、あっちの話。。。
男だけの旅を十分楽しんだ。
さあ早いもので明日は最終日だ。


最終日。
帰路のフライトは19:50。
もちろん朝6時起床。6時半には波待ち。7人のオヤジ達がピークに集まるには30分もかからなかった。

毎日安定した胸サイズのライトブレイク。

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みんな噛みしめるように波にテイクオフし、波が消えるまで乗り継いだ。

そして最後になった朝食は、みんなで一週間楽しませてくれた波を見ながら。

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そしてとうとうこのホテルとも別れの時が来た。
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毎朝ステキな笑顔で挨拶してくれたフロントのケシーラともさよならのハグ。

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こうして僕らのサーフトリップは無事終了した。
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カリフォルニア以外の外国で初めてサーフトリップをしたことは僕にとって掛け替えのない思い出となった。
波はコンスタントに胸サイズあり、大きくもなく小さくもなく。
掘れすぎず、トロすぎず。

僕らはアドベンチャーなサーフトリップを望んでたわけじゃないから、
6ftのドッポレのチューブなんてノーサンキュー。

そう考えると、ここスリランカはカルチャーや料理も含めて考えると、ロングボーダーやミッドレングスの理想郷かもしれない。
しかもミドルエイジ・ジェネレーションにとっては最高な逃避行場所だ。

外国から観光客が訪れているが、多くがEU圏から。あとはロシア人、中国人。
57歳の僕にとってスリランカの雑然とした街並みはどこか懐かしく思える風景だ。昭和40年代の日本の様ですらある。

10年前はコロンボからヒッカドゥアまでクルマで10時間かかったと聞くが、
高速道路もできて、いまでは3時間の道のりだ。

しかしところどころの景色の良い場所には近代的なホテルが建てられ、きっと5年も経てば立派なリゾート地になることだろう。
それを考えると早めに訪れておいた方が良いスポットなのかもしれない。

なかば強引に誘ってくれたHやんや今回のメンバーの皆さんには本当にお世話なった。

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ぼくは良い仲間に囲まれて幸せものだとつくづく感じたトリップだった。