California Trip
Summer 2018
- DAY 5 -

  • DAY 5
  • 16th, July 2018
  • [ MON ]

6時半起床。モテルをチェックアウトして、Go South。今回のトリップでは3回目のチェックアウト。

Seal Beachへ向かう。Jeff Yokoyamaさんと会うためだ。

どんよりした曇り空。PCHから海沿いに入ると、平屋のビーチシェドのような家がJeffの家だった。

ここでJeffのプロフィールを簡単に。1980年代のMAUI & SONSをはじめPIRATE SURFのオーナー/デザイナーとして一斉を風靡。1992年にはSTUSSYのデザイナーを務め、1995年にはMODERN AMUSEMENTのオーナー/デザイナーとなる。当時日本でも話題になったブランドだ。

2006年からはNewport Beach, Californiaを拠点にGeneric Youthの看板でショップを構える。そこでJeffはビジネスモデルを今までのブランド・ビジネスから脱皮し、自らのブランドのプロダクツを自らのショップで製作するという形に転換する。

2007年にはショップを移転し、自らのニックネームを看板にしたYOKISHOPをスタート。現在はPidgon Orangeというブランドをメインにユーズドクロージングを使ったリメイク・プロダクツを店頭に並べる。唯一無二、一点ものの作品を販売するに至る。

とまあ、カリスマ的なデザイナーである。縁あって今回のトリップで会うことができた。

具体的な将来の展開は決まっていないけれど、まずはサーファー同士。朝一サーフィンしようということで意見が一致。Jeffのホームで海上ミーティング。

Jeffの家の前で着替え、そこからボードを持ってビーチまで3分。理想的なサーフィング・ライフ。

ゆるやかなオンショアが吹いている。波のサイズは腹から胸のショアブレイクっぽいドッポレする波。カレントも南から北に入っている感じだ。

コンディションはあまり良くはないが、サーフィンできないことはない。僕は7’6”のHot Butterを取り出しアウトに向かう。Jeffは6’0”くらいのFish。

初めてポイントなので、Jeffの波の取り方を観察。うねりからキレイに割れる波ではないのでブレイク寸前にジャッジして素早くテイクオフ。オジさんにはチトきつい波だ。

2時間弱楽しんだだろうか、Jeffがあと一本と指で合図。それに応えるかのように僕も右手で合図した。

「ちょっとむずかしい波だったね。」「そうですね。でもこれもサーフィンだから。」僕は答えた。Jeffはニヤリと笑って答えた。

それからJeffのお店があるNewport Beachに向かって、近くのCoffee Shopでブランチをとる。彼とは初めてではないが、改めて自己紹介。そしてNanaを紹介する。

外のテラスのテーブルでとりとめのない話をしているうちに陽が差してきた。地元だけあって、Jeffに話しかけてくる人がとても多い。

仕事の話に入り、Jeffの顔つきも変わってきた。彼もこの業界では百戦錬磨。人懐こい物腰だが、なかなか一筋縄ではいかないことを読み取った。

Jeff自身、自らがデザインし作ったものにはプライドを持っている。話も終わりに差し掛かった頃、Jeffのショップに行こうということになった。

PCHを隔てて海側にYOKISHOPはある。お店で商品を見ながらミーティングをすることになった。

ブランドを育て上げ、大量生産し巨大なブランドへと成長させるビジネススタイルが以前の彼のスタイルだ。そしてブランド売る。

しかし今ではそれに飽きたかのようなハンドメイドな商品が並んでいる。独特な作風。これらを日本で営業した時のことを僕はイメージしてみた。

Jeffワールドはすでに固有なオーラを放っているからピックアップした商品を日本で紹介しても、このままのJeffワールドを日本に持っていかない限り、この世界観はお客様にはわかってもらえないだろう。そのようなことを思いながらミーティングを終えた。

なんか尻切れとんぼみたいな終わり方をしたミーティング。後味がわるい。再考する余地ありだな。でもJeffに巡り会えたこの縁に感謝!

さあ、今日はLaguna Beachに一泊する。遅いランチは美味しいハンバーガーをチョイス。そこからPCHを一気にGo South。

クリスタルコーヴを右に見ると、左手の山側にはペリカンヒル・ゴルフクラブ。15年くらい前にKAZさんに連れてきてもらった。クリスタルコーヴを見下ろせるとてもキレイなコースだ。

さあここまでくればLaguna Beachまではもうすぐだ。Pacific Coast Highwayを走っていると不思議に感じる。今まで行ったことのあるほとんどの地域につながっている。

この道を使えばカリフォルニアのどこでも行けてしまう。そんなことを考えて走っていると、Google Mapがモテルまで近いことを知らせる。おお、ここだ。

通り過ぎてしまうような古い建物。狭いエントランス。一旦通り過ぎてUターンして反対側の車線へ。そしてモテル内の敷地へ入る。

インターネットで予約を取ったので、イメージまではわからなかった。洗練されてはいないけど、とてもアットホームな木造二階建の雰囲気のあるモテルだ。

またLaguna Beachのメインストリートまで近いせいか少々高めのレート。でもたまにはいいだろう。

無事チェックインを済ませ、部屋に荷物を運ぶ。部屋は雰囲気があるのだが、小さい。しかも一階であまり日が差し込まない部屋。これも経験。

夕食までまだ時間があるので、Laguna Beachを散策。Thalia Surfまで足を伸ばす。ずいぶんオリジナル商品が多くなった。

Vansとのコネクションが強いようで、店の半分がVans Shopになっている。しかし気に入ったVansは見当たらず。ウエアもボードも気に入ったものはなかった。唯一NanaがセールでThalia Surfオリジナルのラッシュガードをゲット。

店を出て海に向かう。階段を降りて砂浜に降りてみる。Rainbow Sandalを脱いでハダシで歩く。サマーシーズンの夕方は絵になる風景ばかり。

学校帰りだろうか、男女の生徒達がCatch Surfやボディーボードを囲んで楽しそうに話している。青春時代。

もう少し年少組の少年達はスキムボードに熱中してる。なんたってここはカリフォルニア。この雰囲気は大好きだ。

ビーチを途中で街の方向に上がる。ビーチタウンを散策。観光地だけあっておみやげ屋さんが多い。その途中でご機嫌なレストランがあれば、ディナーの予約をしよう。

昼間Jeffに教えてもらったレストランは持ち帰りのみの店だった。そうこうしている間に日も暮れてきて、結局レストランはあきらめて、Whole Foodsで買い出しすることに。これはこれで楽しいもの。

買い出しした料理をモテルの部屋に持ち帰り、ふたりで乾杯。テレビは付けず、iPhoneからお気に入りの曲を流し、今日一日のことをとりとめもなく話す。ワインが進み、笑い声が絶えない。こんな時間を過ごせて幸せだと感じた。トリップも後半戦。明日はどんな一日になるのだろう。

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