今日はトリップ最終日。明日は帰国。
サーフィンする予定はないが、昨日Glennが「明日はサイズアップするよ。」と言っていた言葉が耳についていた。
天気も良いし、とりあえずフェヴァリットポイントへ。坂を上がっていき、左にカーヴするのが見えると同時に路肩にパークするクルマが多いのに気づいた。ということは波が良いということ。
ベスポジのクルマがタイミングよく出て行った。すかさずそこにクルマを滑り込ませる。ぼくのクルマの前はShawnのクルマだ。
崖の上から波をチェック。The Dayというほどではないが昨日よりはワンサイスアップというところか。ひとしきりぼーっと海を眺め、波を見ながら自分のサーフィンをイメージする。この波ならフェード気味にテイクオフしてボトムターンしたらハイラインに行ってとか。なかなか楽しいものである。
冬の1日は短い。のんびりしているわけにもいかない。移動してブレックファーストを取り、モテルの部屋に戻り、Jayを待つ。
わざわざ約2時間かけてサンクレメンテからサンプルを持ってきてくれるという。帰国前日に間に合った。
部屋の外から「Mr. Sato!」とデカイ声(笑)。定刻通りにJayが現れた。さすがである。サンプルをチェックする。完璧だ。ありがとう、Jay。
Jayと別れてからもう一度Tylerの店に行ってみた。残念ながらTylerはいなかった。あとから風邪をひいてしまったとメールがあった。一緒に波乗りしたかったなあ。
その後はボードを預かってもらうためにMikeの会社MAXWAYに。到着すると、まずはランチ行くべえということになりハワイアンレストランへ。Mikeはフライドライス、ぼくはサイミン。うまい!いい店をよく知っているなあ。
ぼくはMikeと別れてから最後のミッション:シルバーレイクへ。知人から絶対に行ったほうがいいと勧められて、今回のトリップでどうしても行きたかった街だ。
イカしたカフェやユーズドショップが点在し、多くのアーティストが生息するヒップな街。しかし問題は渋滞。ロサンゼルスの北西に位置するシルバーレイクに行くにはフリーウェイ110を使わなければならない。
時刻は14時すぎ。承知の上でフリーウェイに突入したが、やはり甘くなかった。結局シルバーレイクに到着したのは16時近かった。
まずはサンセットブルバードにあるMollusk Surf Shopへ。店の前のコインパークに駐車するもお金の入れ方がわからず。アタフタしてると店のスタッフが来てくれてレクチャーしてくれた。
ふとサンセットブルバードの山側に目をやるとHOLLYWOODサインが。なかなかの風景だ。やはりシルバーレイクのMolluskもオシャレだ。街の雰囲気に同調するかのようにアート感が漂う。
Vansの新しいモデルとサーフ関係の本があったのでゲット。パーキングの時間が許す限り街を歩く。少し荒涼とした危ない雰囲気を残しつつ、それでいてオシャレな街。結局時間がなく30分ほどしか探索できなかった。今度はもっと余裕を持って再チャレンジしてみたい。
少しずつ陽も傾き始めフリーウェイ110に上がる。Downtownを左手に見ながら思いっきりの渋滞。結局降り口のPacific Coast Highwayまで渋滞は続いた . . .
これで今回のカリフォルニアトリップはおしまいです。長い間お付き合いいただきましてありがとうございました。
27歳で会社を辞めて起業して早32年。ほぼ毎年渡米しているのできっと50回以上はカリフォルニアを訪れていることになるだろう。それでも旅立つ前は緊張と不安に襲われる。
それもいつものように空港に到着すると楽しさやワクワク感に変わる。カリフォルニアを訪れなければ成り立たない生業に関われて幸せを感じる。英語だってろくに喋れない自分がいまではカリフォルニアのブランドとダイレクトに取引ができるようになった。
それはトリップを通じてFace to Faceができるようになったから。以前は英語が完璧じゃないと取引なんてできないと思っていた。でも実際は違ってた。まずはその人と会うことから始まり、最低限の英語で自分の気持ちを伝えようとすること。同じ人間。伝わらないはずはない。
それを知ってしまった僕は今まで以上にカリフォルニアのことが好きになり、外国人と接することに喜びを覚えるようになった。急速にカリフォルニアンの友達が増え、ようやく僕のカリフォルニア・トリップは第二章に入った。
サーフィンに関しては伸び悩み。60歳を前にトシを感じ始めた。でもいまはサーフボードの選択肢はたくさんある。体力的なマイナスを補ってくれるサーフボード探しも楽しいもの。
日本できっちり身体を作って、今の自分の合ったサーフボードを見つける作業も楽しみたい。すべてポジティブに考えたい。
だからまだまだカリフォルニアへのレールを外れるわけにはいかない。。。