California Trip
Winter 2018
- DAY 7 -

  • DAY 7
  • 10th, December 2018
  • [ MON ]

6時起床。とりあえず部屋でコーヒーを淹れる。ミネラルウォーターが半日くらいでなくなりそうだ。

真っ暗な部屋からドアを開ける。灰色の雲。きっとお昼近くになれば太陽が顔を出すことだろう。

モテルからフェヴァリット・ポイントまで約15分。やはりGlennは先に来ていたようだ。そして後からぼくの友人のKimiも合流。

崖の上から波をチェック。
「腰〜腹くらいあるかな、Glenn?」
「Hiro、もっとあるよ。ポイントまで遠いし、見下ろしているから小さく見えるけど。。 胸はある。」
いいじゃん!さあ、Go Surf!

僕とKimiは崖の上でウェットスーツに着替え、下り坂を下る。Glennはローカルスタイル。ポイントまで降りてゆき、下でウェットスーツに着替える。

Glennは新しい8’0”のAndreini Vaquero。GlennはAndreiniマニアだ。僕は7’6” Travis Reynolds Hot Butter。期せずしてシェーパー同士が師弟関係。比べてみるとTravisのボードのほうがファットな感じ。僕にはぴったりかな。

リーシュコードを付けずにロックダンス。そして水にエントリー。少しパドルアウトしてから足首にリーシュコードを取り付ける。ブレイクポイントに近づくにつれて、Glennが言っていたようにセットの波は胸サイズをゆうに超えていた。しかもGlessy Menpita。このリーフポイントは波がブレイクするところでも水深がある。よって水量の多いパワフルでフェイスの広い波なのだ。

知り合いの日本人サーファーがいた。彼はこの近くに住んでおり、波があるとこのポイントに一番乗りする。
「おはようございます。良い波ですね。」
「おお、ヒロさん、おはよう。半年ぶりだね。」

たわいなくお互いの近況を話しているとセットがきた。ミッドレングスでアウトに行ってもセットの波は取れない。じっと今のポジションで待って周りのみんなが行かない波を拾う。

テイクオフして波のボトムに降りる。波側のレールに重心を乗せると、遠心力でマニューバーが弧を描く。この時に波のショルダーを見上げるのが好きだ。別に取り立てて技ができるわけではないので、このボトムターンだけでも嬉しいのだ。

そこそこのサイズがある時に味わえるのがボトムターンの醍醐味。そして波のパワースポットを走るだけでも気持ちがいいもの。やはりこのポイントは北うねりだ。

もう少し短いボードに乗るKimiがまさにテイクオフ。ミドルセクションから形のいいライトブレイクを捉えた。波の裏側からからの頭が見えなくなった。ワイプアウトしたかなと思いきや、インサイドでスタンディングする彼を見つけた。波の乗り切ったようだ。

満面の笑みでパドルアウトするKimi。
「ナイスライディング!」
「はい、いい波でした。」
「このポイント用にミッドレングスが欲しくなりました。」

Glennは波のディレクションに合わせて、ポジショニングを変え、ピークに合わせてテイクオフを繰り返す。さすがである。

2時間ほどサーフしたので、
「Glenn、あそこで飯食わない?」
「いいね!行こう。」
そして3人バラバラでビーチに上がり、いつもレストランで朝食をとることにした。

Kimiはカリフォルニアで仕事をしているので、日本人だが英語はペラペラ。すぐにGlennとは打ち解けた。さあみんなこれから仕事。また半年後に会いましょう。

僕はと言えば、今日アポを取っていたMALIBU SHIRTSにはすでに行ってしまったので自由行動。El SegundoのTylerの店に向かった。

別に用事はなかったのだが、ブラッと行ってみた。しかし彼は不在だった。

それから何箇所かセレクトショップを回ったり、サーフショップを見たりしているうちにお腹が空き、IN-N-OUTで遅いランチを取った。

Hermosa Beachの古着屋に寄った後、夕方のTorrance Beachを見たくなった。海沿いの道にクルマを駐めて海を眺めていると、水平線がどんどん赤く染まっていった。ぼくは急いで崖の上にクルマを走らせた。

すると今まで見たことがないような真っ赤に染まったサンセットに遭遇した。一眼レフカメラを持ってこなかったことを後悔した。

何人かのカメラマンがシャッターチャンスを逃すまいと待ち構えていた。ぼくはiPhone6sで。すると偶然、女性カメラマンがカメラのセッティングしている最中に夕陽と重なった。ぼくは思わず写真を撮ってみた。彼女のシルエットがくっきりと夕陽の中に残った素敵なものだった。

ぼくは彼女に無言でその画像を見せた。
「ワオ!素敵!是非メールしてもらえないかしら?」
その場でメールアドレスを交換して画像を送ってあげた。

ぼくは暗くなるまでそのサンセットをぼーっと眺めていた。センチメンタルな気分に浸るには最高なひと時だった。過去のこと、未来のこと。生きている実感を感じた。さあ、部屋に帰って夕食をとろう。明日は実質最後の日だ。

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