California Trip
Winter 2017
- DAY 3 -

  • DAY 3
  • 9th, December 2017
  • [ SAT ]

8時半にHeavyweightオフィス前にMikeと待ち合わせ。あらかじめオーナーのJayにはクルマをパークする旨は伝えてある。

僕のレンタカーを置いて、Mikeのクルマに便乗してSan Onofreを目指す。ほんの10分で到着。Mikeは年間パスを持っているからゲートも手を上げてスルーだ。

おっ、昨日よりも波のサイズがアップしている。おっと、すでにMikeは着替え始めているぜ。僕もあわててウェットに着替える。向かうポイントはMikeのお気に入りのChurch’s。有無を言わず従うしかない(笑)

Old man’s近くにパークし、ビーチ沿いに北に歩く。以前はNavyのエリアは入ってはいけなかったが、最近は舗装された道路を通行してもいいらしい。楽チン。

15分ほど歩き、やっとポイントのエントリーエリアに到着。Tyler Warrenがインサイドの波に乗って撮影をしている。この時間だと撮影するには光加減が良さそうだ。

波のサイズは腹胸と言ったところか。もちろんGlassy Menpita。Mikeはピーク寄りからロックダンスしエントリー。ぼくはこのロックダンスが苦手で、必ずと言っていいほど足を軽く切る。なので、なるべく大きな玉石のないところを選んでエントリー。

苦手なライトブレイク。すこしローアーズ方面に行けば短いがレフトもある。そこまでパドルしよう。

アウトを見るとすでにFujiさんが波待ちしていた。
「おはようございます!」
「佐藤くん、おはよう!いい波だよ。」
と言う間も無く、セットの波をインサイドまで乗り継いでしまった。

ぼくはMikeとFujiさんの右側で波待ちする。波待ちするほとんどのサーファーがレギュラースタンスなのでライトブレイク狙いだ。

あらかじめサーファーのくせを見ておく。レフトに走ってくることがないサーファーの右側で波を待つ。そうすれば万が一同じ波乗ってもレフトに来ることはほとんどない。こんな作戦でぼくはひたすらレフト狙いだ。

潮も引き出し、レフト波が距離を稼げなくなった。しかもノーパワー。2時間近くやったし、エントリーした場所まで少しずつズレようとアウトをパドルして移動。

すると何やらアウトに筋張ったうねりが。ぼくの周りには誰もいない。もしかしたらドンピシャのタイミング?パドルをやめてうねりが進んで来るタイミングを見る。もう少しアウトに出ても大丈夫だ。

周りには波を取り合うサーファーはいない。千載一遇のチャンス。これをミスったら絶対後悔する。満を辞してビーチの方に向かって力強くパドル開始!うねりの壁が迫って来る。

臆することなくパドル。躊躇することは許されない。するとボードのテールがスーッと持ち上がった。ノーズが波のボトムを指す。ボードが滑るのを感じたと同時にテイクオフ!間違いなく今日イチのデカイ波だ。もちろんライトブレイク。

精一杯波のボトムに降りて遠心力を感じるようにボトムターンしてみる。ブレイクはそれほど速くないので、波の裏側に飛び出さないようにタイミングを見計らいカットバック。ミドルセクション付近で波待ちしている見知らぬサーファーがヒューヒューと声をかけてくれる。ボトムターンとカットバックの繰り返しで、とうとうエントリーした場所近くまでまでたどり着いてしまった。

頭オーバーサイズの波をメイクした。こんな終わり方こそ理想なサーフアウトだ。気分最高。とっとと笑顔でビーチに上がる。やはりロックダンスは苦手。上がるときに軽く足を切る。

ほどなくしてMikeとFujiさんも上がってきたので3人でブランチ。ぼくはメキシカン・ブリトー。さあ、MikeとFujiさんとはここSan Clementeでお別れ。

今日の予定はこれからCoronado Islandへ。ヘッズが取り扱うORANGE & PARKのオーナー:Davidに会いに行く。2018年のラインアップと、あとは島をサイトシーン。

San Clementeからフリーウェイ5に乗る。このエリアはフリーウェイ5と隣接しているのでとても便利。南へどんどん走る。San Diegoのダウンタウンが見えてきた。ジャンクションでフリーウェイ75へ。ベイブリッジのような眺めの良い長い橋を渡る。わき見運転注意。

Davidに知らされた住所は彼の住まいだ。すぐに見つかった。呼び鈴を鳴らすと、奥から老夫婦が現れた。
「あら、日本から来たヒロね。こんにちは。Davidを呼ぶから中に入って待っていて。」
Davidの両親だった。

お父さんはiPhone片手にここに日本語で挨拶しろと言う。
「こんにちは。」
するとiPhoneが
「Hello」
「お元気ですか?」
「How are you?」Good Morningは日本語でなんと言うのかな?と言って、逆に日本に興味を示す。

そんなことをやっていると、隣でお母さんが
「あなた、ヒロはさっきから英語を話しているじゃない。そんな翻訳はいらないわよ。」
と言って大笑い。

お父さんは若い頃US.NAVYに入隊し、横須賀に駐留していたんだと話してくれた。そうこうしているうちにDavidが奧さんと一緒に現れた。
「ヒロ、どうしたんだい?11時の約束だっただろう。」あらら、ぼくが訪問する時間を間違えていたようだ。

平謝りをして、とりあえず仕事を。平屋造りのとても素敵なDavidの家。裏には広い庭があり、その一角に小さな小屋が。そこがDavidの仕事場だ。

そこではDavidとサシで濃密な1時間のミーティング。緊張感がある楽しい時間。一緒にランチをとるはずが、ぼくのミスでとうに2時を回ってしまった。

そこでDavidの発案で彼の奥さんも交えて三人で自転車で島巡りをしようということになった。いいですねえ。

Davidはかなりのこだわりを持つ凝り性。ぼくにはヴィンテージもののSchwinnを貸してくれた。しかもかなりの年代物だが、完璧にレストアされており、乗り心地は最高である。

出発するとすぐにSan Diegoのダウンタウンを対岸に見渡せる公園に到着。川のようだが海。次は静かな住宅街を三人で疾走する。

Davidは家々を見ながら、ここには誰それが住んでいるとか、この家では小さい頃にピアノを習ったとかすべてを解説してくれる。そして代々から受け継がれる雰囲気のある家を見ると
「こういう家はいいよね。古いけど趣がある。でもその隣の建て替えてる家はどうだい。。。最高にカッコ悪いよ。この街に合わない。」
と言う。そして自転車で走りながら
「これは最高だよ。」
「ああ、これは見掛け倒し。」
と寸評を言いながら走り回る。面白い。

古いものを愛する。そのスタンスがORANGE & PARKのコンセプトに色濃く反映されている。ぼくはこれでDavidとORANGE & PARKが完璧につながった。

それからビーチを見たり、1888年建築のHotel Del Coronado内を探索。ビールを飲みながらDavidが学生時代にアルバイトをしていた話などを聞きながら大笑いだ。決して奥さんには聞かせられない話だけど。

ちなみにDavidの奥さんはスペイン人。メキシコが近いこの場所ではスペイン語も多く話される。だからあまり不便はないそうだ。もちろん英語も流暢に話します。

その後も自転車の旅は続き、オズの魔法使いの作者:フランク・ボームの家を教えてくれたり、ORANGE & PARKのブランド名の発祥地:ORANGE Ave.とPARK Pl.の交差点に連れて行ってくれたり。天気も良く最高な2時間のサイクリングだった。

Davidの自宅に戻りご両親に挨拶をし、David夫妻に別れを告げる。フリーウェイ5でEncinitasに戻る。ふとCardiffのpatagoniaに行こうと思った。Masaさんに会えるかなと思って。

店に着く頃にはすでにサンセットタイムを迎えていた。店内でバッグを物色していると、
「ヒロさん、いつ来たの??」
Masaさんだ。

浅黒く焼けた顔に満面の笑みがこぼれた。素敵な女性だ。それからサーフィンの話やLindaさんの話で盛り上がる。機能的なバッグがあったので購入。少し安くしてくれた。Masaさんありがとう。

そしてDanのコンドへ。明日はここを離れるため、今夜のディナーはみんなでイタリアン・レストラン。Koyukiちゃんもボーイフレンドを連れて来てくれた。BruceもNanamiもこれからもっと大きくなって行くのだろうな。

また早く会いに来たい。和気あいあいとした食事は楽しい。ぼくの環境が変わってもこうしてウェルカムな気持ちで迎えてくれるDanには本当に感謝している。Dan、これからもよろしくね!

そして3日目も終了。

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