California Trip Report

朝一にLIQUID SALTのGlennとサーフィンする予定だったが、彼に用事が出来てしまいキャンセル。P.V. Coveをチェックするもフラット。少し北上し、エルポートへ。腹胸のクセのある波が割れている。OK、ここでサーフしよう。

9’10"を取り出し、パドルアウト。海の中はサーファーが多く、カリフォルニアの夏を感じる。ここの波はクセがある(笑) 所々でカレントが出来て流れもできる。ランドマークとまわりのサーファーをチェックして自分とポジションをマメに変える。そうしないとカレントによって自然とサーファーがかたまってしまう。

セットのブレイクは速めで水の量が多いビーチブレイク。迷ったテイクオフは命取り。リップと一緒にボトムにフォールしてしまう。僕はショートボーダーがテイクオフしていくセットの波をやり過ごし、ミドルサイズの少しトロめの波をつかまえる。そうするとインサイドセクションでショルダーがはってきて楽しい波となる。

南の水温よりも少し冷たく感じたが、この時期のカリフォルニアのサーフィンにはシーガルが一番コンビニエンスなウェットスーツと感じた。約2時間、スキを狙った楽しいサーフィン。

サーフィンを終えて、朝食に選んだのがパンケーキ。お店に着くと、平日の中途半端な午前中なのに大盛況。子供達が夏休みに入ったことがわかった。

ソーセージ&エッグスをオーダー。ウエイトレスは10分おきにコーヒーを注ぎにくる。もう十分ですと伝えても注ぎにくる（笑）

お腹が満たされたところで、一度モテルに戻る。ここから15分。一度シャワーを浴びて、カリフォルニアの師匠のKAZさんとChiekoさんに会いにに行く。その前にトレダージョーズできれいなお花を買う。夏の太陽が容赦なく降り注ぐ。山の上のKAZさんの家。これまで何十回とお邪魔したことだろう。4人でのたくさんの思い出も心に残っている。

家に到着すると、笑顔で迎えてくれたKAZさん。Chiekoさんへのお花をKAZさんに渡すと、センスの良い花びんに花を生ける。僕は、Chiekoさんにまたカリフォルニアに来ることができたことを報告し、今の日本での生活を伝え、手を合わせる。

こういうのもなんだが、ぼくもKAZさんも愛妻家だったので、男二人だけでいると、ついつい昔話に花が咲いてしまい、そして現在の虚しさを吐露し合う。

奇しくも同じ境遇に置かれたもの同士しか通じない何かに触れ合う。傷を舐め合うわけではないけれど、前に進む何かを見つける。そんな時KAZさんは的確なアドバイスをくれる。

そしてKAZさんは僕をパロスヴェルデスの素晴らしい風景の場所へ連れて行ってくれた。そこはホテルの敷地内で、その周りにはゴルフコースやコンドミ二アムも点在する風光明媚なところだった。二人でゆっくりと外周を歩くと眼下には海原が広がり、細かく波が岩に砕けている。ところどころにきれいな花が咲き、ホテルの敷地にはプールがあり、たくさんの白いパラソルが咲き乱れる。

「こんなところは野郎二人で来るもんじゃないな。彼女でも見つけて、デートで来るのが正しい。」「まったくです。」そんな話をしながらホテル内のカフェテラスでしばし歓談。

聞けばKAZさんはChiekoさんとよくここを訪れたらしい。さすが師匠、いいところは知ってらっしゃる。僕もまたひとつ知識が増えた。そしてKAZさん宅に戻り、僕はここでKAZさんと別れる。Chekoさん、また来ます。

仕事のミーティングにはまだ時間があるので、近くのVANS ShopやJack's Surfshopに立ち寄る。そしてミーティングのためにシッピングカンパニーへ。リクエストしておいた来期のサンプルや生地を揃えてくれていて、そこから次もステップへと話を進める。なかなか時間がかかる作業なので、来期の春夏のものといってもいま頃から準備しないと納得するものができないのだ。あっという間の2時間。なんとか今回のミッションは終えることができた。来期が楽しみである。

その後、近くにあるショッピングモールをブラついて、簡単なリサーチ。とは名ばかりで自分用のバッグとパンツを物色。けっきょく欲しいのもはなかったけど、チョットしたヒントは見つけた。さあそろそろ今夜の食事の買い出しをしてモテルに戻ろう。今日も楽しくて有意義な1日だった。サンセットがキレイだ。