Trip Day7

DAY 7 : DEC.12 (MON)

このトリップの最終日は、あきらめがつくような雨降り。しかし今日も予定が組まれている。まずはタイラー・ウォーレンに会いにゆく。彼の作品を見て、イイモノがあれば買ってこようという企み。面識はないが、丁寧な受け答えでタイラーは快くぼく達の訪問を受け入れてくれた。

午前10時に彼の自宅兼アトリエに行くことになっている。土砂降りのフリーウェイはとても危険。慎重に運転をして南に向かう。Google mapを使い、EIKOさんにナビをしてもらう。一時間ほど走ったところで「ここで下りて!」とEIKOさんの声。フリーウェイをおりてすぐのところに彼の家はあった。

閑静な住宅地。ちょっと古びたこの街がタイラーのイメージと重なり合って、思わずニヤついてしまった。

ここからはタイラーのホームポイントであるドヘニーも近い。たぶんこの辺だろうと目星をつけて、タイラーに電話をしてみた。「着いたんだね。入っておいでよ。」えっ、どこかで見ているの?と思ったら、まさにクルマを停めた真横の家がそうだった。家の中でタイラーが手招きをしている。「おはよう!わざわざ来てくれてありがとう。何か飲む?」「水をもらえますか。」「OK」

通されたリビングルームには部屋には不釣り合いなほど大きなクリスマスツリーが。そしてそのとなりには蓄音機のようなレコードプレーヤーが。部屋の壁はオフホワイトに統一され、タイラーのイメージと寸分の狂いもない。シンプルでくつろぎやすい部屋だ。

そして奥からガールフレンドのテイラーもやってきた。タイラー&テイラー。なんかややこしいなあ(笑) タイラーが水を持ってきてくれた。「数日前までハワイに行っていたんだ。」「波はどうだった?」「よかったよ。」「テイラー、君も一緒に行ってきたの?」「ううん、私は留守番よ。」と言ってかわいらしく微笑んだ。

タイラーへのプレゼントはBO SPORTのSurfer's Glassは?と、EIKOさんが提案してくれた。「これタイラーに似合うと思って。プレゼントします。」「ええっ、いいのかい。ありがとう!日本製なんだね。日本製はクォリティがいいよね。シルエットもレトロでクール。掛けてもいい?」そういって、おもむろにSurfer's Glassを掛けてくれた。ドンピシャ!タイラーモデルかと見間違えるほど。気に入ってくれてよかった。

それからタイラーの作品を見るために、アトリエの部屋に通された。描きかけのキャンバスの作品に目をやる。写真をもとに描いているようで、キャンパスの前には写真が貼られていた。しかし彼が描いている絵は独特のタッチで写真とはおおよそ別物になっていた。ああ、こうやって作品が生まれるんだと思いながら部屋中を見回す。そしてポスターやシルクスクリーンプリントの作品を見せてもらう。イカした作品を何点かわけてもらい、タイラー自筆のサインを描いてもらった。これらの作品はエビンサーフ高岡店にお嫁に行ったので、是非チェックして欲しい。ありがとう、川渕さん。

雨の中、外までぼく達を送ってくれたタイラー&テイラー。ありがとう。この後はMikeが社長を務めるロジスティックス・カンパニーMAXWAYに向かう。いつものようにぼく達のサーフボードを保管してもらうためだ。いつも悪いね、Mike。恩にいきるぜ!

次は最後のお仕事、wellenのオーナーのマットに会う。約束の時間まで少し時間が空いたので、デルアモ・ショッピングセンターや近くにあるマーケットのターゲットで時間をつぶす。こういう時は思わぬ出物が見つかるもの。やっぱりBEASTIE BOYSのかっこいいTシャツを見つけてしまった。

昔は必ずと言っていいほどデルアモに通ったものだ。シューズのアメリカ限定発売ものなどを買ったものだ。時代は変わる。店も変わる。かくして、雨はほとんど上がり、雲まじりの空にはキレイな虹もかかった。

シッピング・カンパニーのミーティングルームを借りて、マットと打ち合わせ。なかなかクレバーなヤツと見た。若いのに頭がキレる。今後のアーティストの件やアイテムなど細部にわたるところまで話し合った。今度はサンクレメンテでいっしょにサーフィンしようとサーファー的な約束したところでミーティングは終了。その頃には夕方の5時を過ぎ、辺りは真っ暗になってしまった。ぼく達は最後の夕食の買い出しにWhole Foodsに向かい、いつものキングクラブを買うのであった . . .

長い間、お付き合い頂きましてありがとうございました。一週間のカリフォルニアトリップは、あっという間に過ぎ去りました。

しかし、とても充実した時間を過ごすことができました。これもぼくらをいつもヘルプしてくれるMike、カリフォルニアの師匠KAZさんなどの手助け無しには成り立たない。それにEIKOさんにも感謝です。

改めて今まで出会った方々に「いつもありがとうございます!」と言いたい。そして今回ほどインターネットが役に立ったことはない。Bird、Linda Benson、Shawn Stussy、Tyler Warren。こんな有名な方々に会えるきっかけを作ってくれたインターネットに感謝である。

このトリップで感じたことは、インターネットというバーチャルな世界は現実世界の扉だということ。インターネット内で立ち止まっては本当の世界とはふれあえないということである。

現代人は忙しさのあまり、いつしかインターネットというバーチャルな世界で満足しようとしている。インターネットで憧れのサーフボードも金さえあれば容易に買えてしまう。しかしカリフォルニアに行き、空気を吸込み、匂いを感じ、サーフし、飯を食い、人と会ってこそ、そのサーフボードの本当の良さがわかるのではないだろうか。

そう、インターネットは道具として使ってこそ本当の価値が生まれるのだと思う。時間は待ってくれません。さあ、あなたも思いきって旅の計画を立ててみませんか?

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