Trip Day4

DAY 4 : DEC.9 (FRI)

6時半起床。モテルの部屋のドアを開ける。気持ちのよい青空が飛び込んできた。とりあえず、いちばん近場のCストリートへ波チェックに向かう。当然フリーパーキングは満車なので、隣の有料駐車場へ。2ドルを支払い、クルマをスペースに停めて波チェック。むむむっ。うねりは腰腹くらいありそうだが、潮が多くブレイクしづらい。北側のPipeではショートボーダーがグリッとしたライトブレイクで楽しんでいるが、ここに長いのを持って入る勇気はない(笑)

身体を目覚めさせる意味で海沿いを散策してみる。すでに多くにジョガー、ランナー、バイカーがワークアウトしている。向こうの人はなぜ走る人が多いのだろう。しかもそういう人達が気持ち良く走ることが出来るコースや施設が整っている。おれもやっちゃおうかな、なんて気にもなる。

実際、ランニングシューズショップも増えている。一時スポーツジムが増えていたけれど、こんなに気持ちよく走れるなら、わざわざそんな施設に行く必要もないよね。あとは本人のやる気次第。

そんなことを考えながら、海を見ながらゆっくり歩く。いまは満潮いっぱいなので、一度モテルに戻り、しきり直してリンコンを目指そうということになった。

朝食はモテルのマフィンとコーヒー。ただのやつね。それと今日のもうひとつの目的は、あのShawn Stussyがサンタバーバラにオープンしたショップに行くこと。これを知ったのは彼からのメールマガジン。しかも2日前に来た。

サンディエゴに滞在していたとき、iPadでメールをチェックしていたら、「明日オープンするからみんな来てね。場所はサンタバーバラにあるバーバーショップ内のバックヤード!」何ともグッドタイミング。こんなタイミングってあるのかね。そう、先にリンコンで波乗りをやっつけて、それからショップへGo!がベストだね。

リンコンもサイズのある波は見込めないから、必然的に来るサーファーは少ないとみた。しかも朝の状況を見れば、潮の引き始めた朝二にリンコンでサーフする暇人なんてぼく達くらいしかいないだろうと踏んだわけだ。

リンコンのパーキングに到着したぼくは、思わずにやっとした。停まっているクルマは2台。第一関門突破。さあ、波チェック。フリーウェイに平行にデコボコ道を歩く。急に視界が広がる。右手に目をやる。いきなりセットの腹位の波がブレイク。しかしその後ブレイクする波は膝腿。でもNobody Surf。潮はこれから引きに向かう。これは入るしかないでしょ!

パーキングスペースに戻り、ふたりは素早くウェットスーツに着替え、ボードをワックスアップし、海に向かう。クルマからポイントまで距離がある場合、Rail Grabberがモノを言う。特にレディースロングボーダーの方にはオススメです。でもきっちり隠してね、盗まれるから(笑)

海に入ってみると、パワーがなくほぼ同時に入ったショート君はかなり苦戦していてかわいそうだったが、ロングならスモールライトブレイクが楽しめた。リンコンの本領発揮にはほど遠いブレイクかもしれないが、どんな波でもそのポイントで楽しめればぼくらは満足。ステップ・バイ・ステップでリンコンの波を攻略できれば本望である。

空いているポイントでサーファーが楽しくサーフィンしているのを目の当たりにすれば、そこでサーフしたくなるのがサーファーである。果たして空いているスモールリンコンにはひとり、またひとりとサーファーが増えていった。

そろそろ潮時と感じたぼく達はスーッとフェイドアウト。時間帯とタイミングが合って満足したサーフィンが出来た。隣に停まっているキャンピングカーのオヤジとひとしきり会話をして着替えをすませる。時刻はすでに12時前。そこからフリーウェイを使って北に向かう。Shawn Stussyのショップを目指す。

iPadでgoogle Mapを開き、ナビゲーション代わりに活用する。このgoogle Mapは頭がよく、渋滞も教えてくれる。こんな時代になったのですね。さあ、この辺だと思い、クルマをパークして、歩きでショップを探す。しかし見つからない。すれ違う人にも聞いてみるが、住所は合っているようだが、ショップは知らないようだ。

もう一度、メールで確認してみる。あれあれ、今ぼくらがいる住所はShawnのオフィスの住所でショップの場所は違う。よくよくメールを見ると、ショップの住所が書いてあった。もう少しでEIKOさんとケンカになるところだった。Google mapにショップの住所を入力し再検索。今の場所から15分くらい行った場所のようだ。便利だなあ。

ショップのある街並はデルマーに似たセレブの匂いのするビーチタウンだった。すぐにバーバーショップは見つかった。ええっ、ここから入って行くの?って感じで、おそるおそるバーバーショップに入ってみる。

「Hi ! Shawnの店に来たのかい?彼はすぐ戻るから、そこのソファで待っていれば。」「ありがとう。」

このバーバーショップは普通の床屋とはちょっと違う。かっこいい。ハイセンス。アンティークな家具やソファを使い、さすがStussyと言ったところか。

ぼく達は奥の総革張りのアンティークソファに置物のように鎮座する。間違いなく場違いである(笑)。そばにはサーフィン雑誌があったりしてやばいね。

ほどなくして「ごめん、Shawnは2時頃に戻るようだけど、どうする?」「じゃあ、もう一度その頃に出直してきます。」ちょうど良かった。昼食をとろう。

向かいにあるレストランで、ゆったりとした時間を過ごす。ハンバーガーとホットサンドイッチを頼み、シェアして食す。まわりには白人のセレブと思われる人達ばかりで、ジャパニーズのカップルはちょっと浮いてるかな(笑)でも臆すること無く、この空間を楽しむ。もうすぐ2時だ。バーバーショップは道を横断してすぐのところ。

「Shawnは戻っていますか?」「ああ、もうショールームにいるよ。」バックヤードに足をのばす。行ってみると、先ほどまで締まっていたドアが開け放たれ、ショップ内にはShawn Stussyともうひとりのスタッフがいた。「こんにちは。入ってもいいですか?」「ああ、いいとも。さっきも来てくれたんだって?ごめん、ごめん。」

それからじっくりボードを見せてもらい、Shawnから直接、各ボードの特長を教えてもらう。軽快でよどみにない口調からは、ただ者ではないことがわかる。

訪問の記念にとオリジナルTシャツとキャップを購入する。Tシャツは3種類あった。ぼくはそれらのTシャツに関して、素朴な様々な質問をしてみた。その前にぼく達の仕事を彼に話し、理解してもらった。

すべてのベースとなるTシャツに関して、Shawn StussyのTシャツに対する考え方を意外にも聞くことが出来てしまった。これまでのぼくのTシャツ観とは異質なもの。きっとぼくのこれからの仕事に大きな影響を及ぼすだろう話を聞くことが出来た。

最後にダメモトで彼に聞いてみる。「あの〜、このTシャツにメッセージとサインをいただけませんか?」「ああ、いいよ。日本人の初めてのお客さんだからね。」そしてShawnは、ぼくにどこにサインを書けばいいか尋ねてきた。なにかテストをされているような気分だ。「ここにお願いします!」自分なりにバランスが取れるだろうポジションを指した。「Right !」なんとか合格したようだ。

そしてサインペンで、あのSTUSSY文字を、リアルタイムで、Shawn Stussy本人が、ぼくのTシャツに描いてくれている。ちょっとした感動を憶えた。

支払いをクレジットカードでお願いしたのだが、これがまたかっこいい。カードを読み込む端末をShawnのiPhoneに接続し、レジを使わずこのシステムで決済してしまう。そのあとEメールアドレスを聞かれたのだが、なんでかと尋ねると、レシートはぼくのEメールアドレスに送信されてくるのだ。まさにペーパーレスでエコなのだ。クール!

こじんまりしたお店にご機嫌なツールだ。ボードは買えなかったが、Shawnは喜んでくれて、ぼくらを店から送り出してくれた。

Tシャツにサインをしてもらったことで、ウキウキ気分になったところでサンタバーバラに戻りチャンネルアイランズのお店を訪問してみる。店内に入ってみるとスポーツバーさながら、みんなモニターに釘付けだ。

なにをやっているのかと思い、目をやるとインターネット回線を利用したパイプラインマスターズのライブ放送だった。正しいサーフショップのあり方です(笑)

ボードのストック量は豊富で圧倒される。しかしクロージングはイマイチで10分で退散。そこからフリーウェイを使って、ヴェンチュラに戻る。暗くなるまでの時間を有効に使う。冬の明るい時間は短い。

Patagoniaの本店に行って、自分用のダウンベストを衝動買い。となりのFDC Surf Shopにも行ってみる。店内はシーンとしている。右手にレジがあるのだが、スタッフがひとりいる。ノートパソコンにかじりつき。客なんてそっちのけ。はやりパイプラインマスターズを観ているのだ。正しいサーフショップのあり方である。

それからPatagoniaのアウトレットストアに行き、代わり映えのしない商品を見てすぐに退散。メインストリートに移動。

Wet Sand、アンティークモール、それに今夜の夕食のお供のワインと美味しいチーズをゲット!その頃には辺りは暗くなってしまった。

さあ、モテルに戻って、夕食にしよう。ああ、とても有意義な1日だった。カリフォルニアに来てよかった。明日は波があるかな〜?

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