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GLASSY MENPITA CALIFORNIA SURF TRIP

CALIFORNIA TRIP DAY 9 : June 15 (Mon)

6時起床。今日はカリフォルニア滞在最後の日。最後を飾るはクラシカルポイントのMalibu!P.C.H.を北上。月曜日だし、波もそれほど大きくないだろうと予想し、遅く出発。Santa Monicaから海沿いを走る。んんん?なんかうねってない?とりあえず行ってみましょう。Sunsetは腰腹。Topangaは胸。あるんじゃない?

Malibuに到着。しかしポイントの前の路肩に停められないほどサーファーが来てる。Uターンしてピアを越えたところでやっとスペースを見つけ、駐車。胸セット頭オーバー。Glassy Menpita。セカンドポイントから運良く乗れれば、ピアの橋げた付近まで乗り継ぐことができる。こんなパーフェクトコンディションなので、当然サーファーはメニーメニー。このような状況は、Malibuが動物園のようにサーファーが多いことから「Malizoo」と呼ばれる。見てると、二重三重の前乗りは当たり前。かなりシビアな状況だ。

「どうする?」Eikoさんがこわごわ聞いてくる。「このコンディションで入らないで帰るのはやばいでしょ。」「じゃあ、端っこでやってよーっと。」いままでのMalibuで最高であり、最悪なコンディション。完璧なポイントブレイクなだけに、なかなかこの人数のスキを見つけるのは困難な状況だけど、乗れたときの満足感はかなりのものだろう。

ピア近くからゲティングアウトのタイミングを計る。今まで体験したことのないショアブレイクが打ち寄せ、飛び出すタイミングが難しい。ドーンと来たので、一気に板を滑らせゲットする。アウトに出てみると、ビーチで見るよりサーファー密度が濃く、空気が異常なほどだ。うねりが入ると、行きたいヤツは一斉にパドルを開始する。当然一本の波に4〜5人がテイクオフするわけ。ショルダーにいたヤツは排除され、ふたりくらいが残り、インサイドまでつばぜり合いを繰り広げる。前乗りしたヤツもちょっとやそっとじゃプルアウトしない。というかそのくらいの図太い神経がなければ、ここMalibuでは生き残れない。

ピークから乗ったヤツは、前乗りしたヤツにずーっと罵声を浴びせ続ける。そんな風景がうねりが来るたびに繰り返される。インサイドでおこぼれを、なんて絶対に無理。それと運良く波が取れたとしても、インサイドでコケたら、たいへん。次から次へとピークからサーファーが突っ込んできて、最悪の場合は轢かれるだろう。

ぼくはピークで波を取りたいがために中に入りすぎ、波が取れてもスープにつかまり、抜けられなかったこと2回。絶対ヤバイと思ったけど、運良くクリアできた。この時に思った。Malibuの頭以上はドルフィンスルーできる短い板じゃないとだめだって。ロングでローリングスルーなんて悠長なことやってられません。轢かれます。結局ぼくは運良く3本、Eikoさんは2本の波に乗ることができた。

今回ほど昔のサーファー達はすごかったんだと思ったことはない。だってあんな長くて重い板で、こんなコンディションでもサーフィンしていたのだから。あと思ったことがもうひとつあった。このコンディションならHullボードは面白いだろうって。レールをセッティングしてパワーのある波のショルダーを切り裂いてゆく。こんな感覚はビーチブレイクじゃ到底味わえないだろう。ここMalibuでHullの出現した理由が理解できた。もっともぼくはHullに乗ったことないので、あしからず。

サーフィンとしては満足できるほどではなかったが、違う部分でこのMalibuの素晴らしいコンディションで波乗りできてよかった。海から上がって、ふたりでホッとした顔になってしまった。怪我なく、最終日のサーフィンを終えられてよかった。約2時間、malibuでサーフィンしたぼくらは、マクドナルで朝食をとり、Harmosa BeachのBruce Grantの工場に出向いた。

約束の時間前にBruceは来ていた。今回はRyuzo君の都合が合わなくて、ぼくらふたりでミーティングにのぞむ。もうBruceとは10年以上の付き合いだし、多少英語なんて自己流でもなんとか伝わるもの。不安はなかった。まずはGLEEM SURFBOARDSのチェック。オーダー当初はシェープできないと言って、ぼくらを落胆させていたのに、いざ現物を見てみると、ヤバイ。どのモデルも完成度の高さに驚きを隠せない。

1本1本のモデルについて、自分の持っているヴィンテージボードを持ち出しながら、特性を説明してくれる。すべて忠実にコピーするのではなく、Bruceのエッセンスが組み込まれたモダン・クラシカルボード。Glass on FinもBruce本人が手がけていることを初めて聞く。完成途中のWood Finを見てもらったが、それはもうオブジェに近い神聖なものに見えた。こんなにもBruceが、ぼくらがオーダーしたサーフボードに心身ともにつぎ込んでシェープしてくれているなんて... 感激した。やはりハンドシェープのサーフボードにはソウルが込められてるんだ。実感した時をすごした。Bruceはこの日は体調が悪かった。しかしぼくらが訪ねてくるのを知って、わざわざ来てくれた。Bruce、これからも頼むね。Take care ! 

それから近くを散策。そしてMikeの会社MAXWAYにサーフボードを預けにゆく。いつもありがとう、Mike。夕食の買い出しも終わり、モテルにもどる。最後の夜だし、ジャクージでも入りますか。思えば22年前、初めて来たカリフォルニアのこのモテルのプールとジャクージにカリフォルニアを強く感じた。そんな記憶がよみがえる。多くの人達とこのモテルですごし、いろいろな思い出を作った。ちょっとおセンチになる。でもまだまだやりたいことはたくさんある。ヘッズから発信するカリフォルニアはまだまだある。これからもモチーベーションをさらに高め、またこの地に来ることを誓うのであった。

これで今回のトリップも終わりである。思えば今回もいろいろなことに巡り会えた。一日目に寄ったサーフショップのオーナーと話したHullの話。La Jolla滞在中に毎朝チェックしたWindanseaの波。その波に整然と波待ちするロコの順列。その必要性を子供に教える父親。Windanseaの波へのアプローチ。シェープ歴50年、Skip Fryeのいまだ現役サーファーの力強さ。San OnofreでのMikeから借りた7'5"レトロシングルでの心に残るライディング。P.V.Coveで出会った初老サーファー。彼のサーフィンに対してのみに向けられたシンプルな気持ち。そして最終日、Malibuの波を体験してわかったHull誕生の必然性。

これらすべてに、これからのぼくのサーフィンの方向性が暗示されているように感じた。当然カリフォルニアに来なければ体験できないことがほとんどである。ぼくももう50歳。乗れないサーフボードに踊らされて時間をムダにしたくない。自分が、最高!と思える波がたった時に、自分が信頼できるサーフボードを早く探したい。波が良い時、真のサーフバディはサーフボードなのである。少々ストイックな視野の狭い結論に落とし込んでしまったがお許しを。皆さんも自分なりのサーフィン・ライフを探してみてはいかがでしょう。

サーフィンはまず波ありき。
波があってのサーフボード。
ルール、マナーは万国共通。
たかがサーフィン、されどサーフィン...

ありがとうございました!

GLASSY MENPITA CALIFORNIA TRIP JUNE 2009

GLASSY MENPITA CALIFORNIA SURF TRIP JUNE 2009
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