DAY11 Dec.14(Mon)

なんという皮肉だろう。
朝からドピーカン。

今日は実質のトリップ最終日。明日は帰国。
約束しているRyuzo君宅に向かう。
サンタ・モニカなので、PCHで北上する。
もうすっかり通い慣れた道だ。
晴れているだけで気持ちもウキウキ。
九州からNui NaluのMorita君も来ている。
Morita君も20年来の友人だ。
Ryuzo邸に居候。
クルマ2台でサンセットに行く。
サンセットと言ってもハワイイのサンセットではない。
カリフォルニアのサンセット。
サンセットブルバードの海側の始点。
すなわちPCHとサンセットブルバードの交差点近くにあるポイントだから、「サンセット」。
Ryuzo君のホームポイントだ。
ポイントに到着するも潮が多く割れづらい。

しかしサーファーも少なく、これから引きに入るので、海に入っていれば割れてくるだろう。
と、Ryuzo君は予想した。
Go surf !
Eikoさんはサーフィンはせず、カメラマンに。

南よりの階段を使ってビーチに下りてエントリー。

右側のリーフに沿ってのライトが良いのだが、ぼくとRyuzo君はグーフィなので
正面ビーチに構え、ときおり入ってくるレフトを狙う。

時間が経つに従い、Ryuzo君の予想通り、少しアウトで波が割れ始めた。
でもやはりビーチでもうねりの入る方向が北よりなのか、ライトが多い。

天気も最高だし、サーファーも少ないし、最終日を締めくくるにはもってこいのサーフデイだ。

約2時間、楽しいサーフィンはMorita君のロングライディングで終了。

サーフィンが終わって、着替えをしていても自然と笑みがこぼれる。


次はブルース・グラントに会いに行こう。
ハモサ・ビーチのファクトリーだ。
Morita君のオリジナルブランドNui Naluのボードもブルースがシェープしている。
ファクトリーに着くと、ブルースはすでにシェーピングをしていた。
太ったな、ブルース。いやっ、薬の後遺症か。
でも顔色もよく、作業も昔と変わらない。
正直ホッとした。
日本から健康祈願のお守りを持ってきてあげた。
宗教にかかわらず、願う気持ちは一緒。
「Charm(チャーム)か! ありがとう。」
と、素直に喜んでくれた。
それからオーダーを入れてあるボードの進み具合や、次のシーズンのボードの打ち合わせを
Ryuzo君を交えて話し合う。
3人とも一致したことは、Dave Sweetはクラシックでいこう!ということ。
もちろん要望があれば、シングルスタビのオーダーも受けるが(軟弱)、
ヘッズのラインナップは初心に帰って、「シングルフィンのロングボード」。
ブルースもこの手のボードをシェープするのが一番うまい。
9フィートより短いレトロボードはBO SPORTブランドでカバーする。
シェーパーという職人の、しかもブルース・グラントという個人の技を最大限引き出せる
ものだけを押し進める。
この方が集中してシェープできるし、良いものが出来る。
ブルースはシェープだけでなく、フィンやテールブロックなどもハンドメイドする。
これらを作れるシェーパーは数少ない。
あとはブルースの体調次第だ。
日々の体調はその日その日で違うらしい。
早く安定した体調に戻ってもらいたい。それを願うばかりだ。
このハモサ・ビーチにあるブルースのファクトリーは職人の集まりだ。

ラミネートマンは休憩のたびにビールを飲んでるけど(笑)。
それも70年代のレトロな感じを引きずっていて最高だ。
ここでブルースとはお別れだ。
Thank you & Take care, Bruce.

昼も過ぎて、4人はハラペコだ。
Morita君が近くにゴキゲンなパンケーキ屋を知っているというので、
迷わずGo !
ランチタイムが終わる寸前に入店。セーフ。
ウィトレスのおばちゃんは笑顔で迎えてくれた。
カリフォルニアに来るまでは、パンケーキで料理を食べることなんて考えられなかった。
しかしこちらに来てから、ブレックファーストでは定番だし、
トライしてみたら、卵料理にも合うし、シロップをかけてももちろんうまい。
なによりもこの料理はカリフォルニアを感じられる!

この店も当然うまかった。
ぼく達が滞在しているモテルからも近いし、今後はきっとお世話になることだろう。
ありがとう、Morita君。

ここからはRyuzo君とMorita君とはお別れして、サーフボードをMikeの経営するMaxwayの
オフィスに預けに行く。いつも悪いなあ、Mike。
約束の時間にはもう少し時間があるので、
パンケーキ屋さんから近くのパロス・ヴェルデスをチェックしに行く。
まずはハガティーズ。
北うねりを受けて、頭サイズのマシーンウェーヴがパンピングしている。
地元のショートが、ビシビシと波を切り刻む。

ここは見ているだけで充分。というかロングは御法度。Locals Only。
そして最終日にはどうしても自然と足が向いてしまうP.V. Cove。
ここのサンセットは格別だ。
ぼくが写真を撮っていると、品の良さそうな老婦人が近寄ってきて、
「よかったら、おふたりの写真を撮ってあげるわよ。カメラ貸して。」
ちゃんと撮れるかなと思って、撮ってもらったらぼくよりうまかった、脱帽...

ここの来るとふたりで無口になるけど、お互いにまたここに来ようと誓っているのかもしれない。
このトリップがぼくらの人生の糧であり、仕事の糧。生命線。
この夕日を見て励みをもらう。


そうだ、ここP.V.に住むKAZさんに会いに行こう。

KAZさん夫婦にお世話になって、もう23年。
そしてここに奥さんのChiekoさんがいないのは、2年経った今でも現実とは思えない...
KAZさんの家にはたくさんの思い出があり、今もこうしてぼくらは生きていて、
Californiaに来ることが出来た。
過去の楽しい思い出って、夢だったのかなあ。
いや、現実だったんだ。
その現実だった過去のひとつひとつがあって、ぼく達のいまがある。
いまでは独り立ちしたかのように「カリフォルニア」を語ってるけど、
いまもChiekoさんのような流暢な英語は話せないし、カリフォルニアの知らないところもたくさんある。
ぼくはいつでも忘れない、おふたりから授かったご恩を。
こんなぼく達を見守ってくれるKAZさんとChiekoさんに感謝、感謝。
KAZさん、昔みたいに、またバカやりましょうよ、ビール飲みながら。

KAZさんとさよならを言って、サーフボードをMikeに預かってもらった。

いつものマーケットで、今日は豪勢に1本、キングクラブの足を買おう。
そしていつものSushi BoyでいつものKobeをオーダーしよう。

そして次に来た時も、きっといつもの...

いつも更新が遅くなってごめんなさい。
これで今回のトリップは終了です。
カリフォルニアでふたりでサーフィンするのは楽しいことです。
でもトリップを重ねるうちにそれ以外に大切なことがあると思い始めました。
それが何かは具体的にはわからない。
ただ言えることは時間を大切にしたいと思うことです。
それはきっとトシをとったせいもあるでしょう。
時が過ぎて、カリフォルニアの街も、ぼく達を取り巻く環境も人も変化しました。
それをネガティヴに考えたのでは、ただの懐古主義。
ぼく達の作るBO SPORTはレトロだけど、今のカリフォルニアは無視していません。
むしろそれを体現するためにカリフォルニアをトリップするのです。
それに、トリップすることにより、もっとディープなレトロにもお目にかかれる。
でもやっぱりぼく達にサーフィンしないCalifornia Tripはありえない。
カリフォルニアでサーフィンしなければ、BO SPORTは作れない...
もっともっといろいろなポイントでサーフィンして、いろいろな人と出会いたい。
ぼく達は自分たちが作ったBO SPORTに巡り会えて感謝しています。
そしてBO SPORTを支えてくれている皆様に感謝です。
そのためにも、もっともっと夢のあるBO SPORTにしていかなければ。
またカリフォルニアに行くことを目標にがんばります。
ありがとうございました!
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