DAY 3: 2008年6月5日(木)

朝6時。ヨッチャンに起こされる。寝坊です。「いま、ウィンダンシーまで散歩してきたけど、風もなくて胸くらいで割れてたよ。」ヨッチャンの朝は早い。鹿島に一泊で出かけても、暗いうちから民宿のロビーで新聞読んでる。サーフィンが好きなのである。ドアの外はほとんど晴れ。ソッコウ、フェヴァリットポイントへ。イイェーイ!Glassy Menpita。

波のサイズは腹胸、セット鼻。潮がかなり引いている。右側の2つある飛び出たリーフに注意するようにと、EIKOさんとヨッチャンに伝える。3人ともバラバラに散って、サーフィン。トローッとした優しいうねりが朝のサーフィンにピッタリ。ヨッチャンは右のリーフ付近に張り付く。ライトブレイクがインサイドまでキレイにつながる。結局ヨッチャンはファヴァリットポイントでサーフィンする時は、このエリアを自分のテリトリーにしてしまった。名付けてY’sポイント。ぼくはと言えば、奥へ奥へと入り、大物狙い。でもなかなか来ない。こうやっていつも墓穴を掘る。アウトのDECOYすなわち置物状態。こういう人いますよね。でも、でもいい波にも何本か乗れたからいいです。

さあ10時近くなったし、アメリカンブレックファースト。デニーズへ直行!チェーン店なので古さはないけれど、カリフォルニアのデニーズはやっぱりアメリカを味わえる。日本みたいにタバコを吸う客もいなくて快適。カリフォルニアでは飲食店内はどこでも禁煙。お酒もうるさい。もし店からIDの提示を求められ、IDを持っていなければ飲めないし、間違ってお店側が未成年にお酒を提供したら、営業停止。厳しいのです。結構いいかげんに見えても、しっかり取り締まるところのツボは押さえている。それがアメリカ。

4人でテーブル席につく。隣には6人家族。子供がスムージーみたいな飲み物を飲んでる。なにか顆粒を入れた。おおっ、白い飲み物がグリーンに。ビックリしているぼくを見てガキがニッコリ。してやったリって感じで笑ってる。さーあ、タマゴ2個とハム?ポテトがついて、パンケーキ!ジャンクフード万歳。ウエイターの黒人がこれでもかというくらいにコーヒーを入れて行く。サーフィンのあとのデニーズはいい!食事の後は、パシフィックビーチとガーネットを散策。そのそばから「ねえねえ、お昼どこで食べよっか?」とミカチャン... まだです。まだ食べたばっかです。

クリスタルピアの上を歩く。ピアの上はモテルだ。中間まで行き、北側でサーフィンしているサーファーをウォッチング。なかでもハイパフォーマンスボードを操る上手なロングボーダーに釘付け。ピアに向かってライトブレイクにテイクオフ。ドロップニーターンを織り交ぜ、うまいライディングを見せる。そして橋げたギリギリでプルアウト。そして橋げたのアウトに流れ出すカレントを使ってパドルアウト。省エネサーフィン。セットの波でも厚いので、アウトで待つショートボーダーは、波を捕まえる事が出来ない。そういう波をことごとくこのロングボーダーが仕留めて行く。ショートボーダーにとってはフラストレーションのたまるサーフィンである。

ちょっと風も強くなってきたので、クルマに戻り、エンシニータスの街に移動する。快晴!ガーネットを東へ5に乗る。そして北。エンシニータスブルバードで下りる。101にぶつかったら、北。ヴィンテージボードやアンティック雑貨を扱うサーフショップへ。ぼくらも雑誌を買ったり、ヨッチャンもシューズを買ったり、ミニカーを買ったり。「いやー、僕らだけだったらこんなショップ来れなかったね。」「ヨッチャンとミカチャンだから教えたの。でももっと面白いお店あるけど、行かない。」「えー、マジで。」「うん、行かない。」「そうだね、さっさんたちの宝物だからね。」さーてミカチャン、ランチに行こうか。でもその前にスワミスをチェック。相変わらずいい波だねえ。これなら夕方のセッションもいいかも??? 

スワミスから少し南に下り、PIPE’S CAFEへ。僕らは単品で別々のものをオーダー。ヨッチャン&ミカチャンはサラダをシェア。それも結構な量です。いや〜天気もいいし、カリフォルニア絶好調。腹ごしらえが終わったあとは、近くのpatagoniaへ。商品的にはあまり変化無し。しいてあげれば、ウェットスーツの種類というか生地厚のバリエーションを多くしていた。部分的には参考になる点はあるが、個人的には日本製のウェットスーツには勝るモノなし! 

それからエンシニータスに戻って、街を探索。古着屋や雑貨屋をチェック。さあ、もう1ラウンドしますか。ラホヤ方面に101を使って戻ることにする。カーディフ、ソラナ、デルマー。トリーパインズに変わって少し内地に入る。右に行ってまた右。来週からUSGAのメジャーコンテストのUSオープンが、まさに今走っているトーリーパインズの右手にあるゴルフコースで開催される。トリーパインズゴルフコース。名門である。地元選手は、あのフィルミケルソン。最強のレフティーである。羽川なんて足元にも及ばない。海が見たくてスクリプスピアを一望できるラホヤショアーズドライヴで右折。急な下り坂を下りて行くと、左手にスクリプス、ショアーズが見渡せる。でも脇見運転は危ないです。路側にはパークしている学生のクルマがいっぱいだし、いろは坂状態だし。

海に行く前に一度モテルに帰る。午後の日差しがすこしゆるくなり、それと同時に晴れ渡っていた空にもチラホラ雲があらわれてきた。少しだけひやっとしたショアブリーズが部屋を吹き抜ける。そのあとからウィンダンシーの海の匂いがついてくる。ベッドに大の字になってぼーっとしている。向こうの方からすーっと睡魔が襲いかかる。日本の慌ただしい時間はすでに頭の隅にもない。至福の時間。「そろそろ行きますか〜」ヨッチャンのアラームヴォイスでふたり目が覚める。3本のサーフボードとウェットスーツをクルマに積んでフェヴァリットポイントへ。

数分後には楽園に到着。風はゆるいオンショア。波のサイズは腰腹〜胸。正面にはサーファー達が波と戯れている。できるでしょー。ミカチャンにクルマの鍵を預けて、3人は身勝手にもまたサーフィンのために海へと向かう。この3人、ホントにミカチャンに感謝しているのだろうか?正面にはサーファーが固まっているものの、右側のY’sポイントはノーバディサーフ。なんの迷いもなくヨッチャンは縄張りに。

ぼくは正面のインサイドに地形の良いところを発見。ひとりでサーフ。何本かサーフしたあと、まわりを見渡すと、パークエリアでよく合うオヤジに遭遇。たぶん地元だと思うのだけれど、ぼくがこのポイントに来て10数年。彼が海に入っていたのを見たのはこれで3回目。サーフバムのような風貌は、世捨て人のようだ。それでいてオーラが出ている。彼はニーボーダー。パドルアウトしてきたぼくに挨拶をしてくれた。ここが地形が良いことを発見した僕を認めてくれたと勝手に解釈した。彼のサーフィンは実にスムースだった。地元意識を振りまいて強引に波をとるわけでなく、良い波が彼に集まってくるように波のベストなピークでスーッと波を取って行く。ライトに乗って行く彼の長いブロンズへヤーがなびいて行く。きっと誰も彼と波取りを競おうなんて思わないだろう。嫌みがないし、高圧的じゃない。リスペクトである。ぼくが入ってから30分ほどで彼は上がってしまった。もう少し一緒の時間を共有したかったが、きっとぼくに波をくれたんだと勝手に解釈。ビーチ上がって足ひれをはずした彼は、ぼくらのいるアウトを一瞥した。それを見たぼくは心の中でありがとうを言った。

右側を見るとヨッチャンは手前のリーフにへばりついていた。もう自分の家だと思っているのだろう。ぼくとヨッチャンの中間点にEIKOさんが陣取っている。このポジションはちょっと深くて割れづらいのでサーファーがそれほどいない。でもたまに良いうねりが来て、予期しない良いブレイクを見せる。そんな波をEIKOさんは待っている。人と争ってまでいい波を取ろうとは思わない彼女のサーフィンスピリットが、ぼくは好きだ。実に忍耐力のあるサーファーである。

もう6時近い。今日は、シバちゃん夫婦とディナーである。シバちゃんは3年前にサンディエゴに赴任してきた商社マン。日本にいる時は千葉や茨城で一緒にサーフィンした友人だ。ぼくらはあのイチローも御用達だという寿司屋に行こうとリクエスト。シバちゃんは接待でシバシバ使うお店らしくて、電話で予約。ウェットスーツのまま、モテルに直行。身支度をすませ、ガーネットを東へ。

小さなモールの中に「SUSHI OTA」はあった。なんでもマスターの握るSUSHIをカウンターで食べられるようになるまでには少々通いが必要とのこと。広い店内にはたくさんのスタッフがキビキビと動き回り、感じの良いお店である。白人のお客さんも多く、地元に根付いていることがわかる。6人でおいしい料理とお酒でお互いの近況を話した。会計してから気づいたのだが、寿司屋に来たのに、まともな寿司喰ってないじゃん! シバちゃんとは明朝のサーフィンの約束をして別れた。さあ、明日の波は?

Day 4へ続く

GLASSY MENPITA CALIFORNIA SURF TRIP JUNE 2008

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