DAY 1: 2008年6月3日(火)

KE01便で映画を2本観て、本を読んでいるうちに眼下にはサンフランシスコあたりだろうか、整然と建ち並ぶ家々が確認できる。眺める窓には、小さな雪の結晶のような氷が付着している。とうとう後ろの席に座っていた韓国人達は、最後まで話し続けていた。

そして着陸。静止するまで席を離れるなとアナウンスがあるのにもかかわらず、荷物を上の棚から取り出そうとしている韓国人の男性が客室乗務員に注意されている。いつもの光景。うんざり... イミグレーションに急ぐ人々。ひんやりとしたL.A.に降り立ちBO SPORTのジップパーカーを持ってきて正解と思った。イミグレーションに着くと、拍子抜けするほどガラガラ。こんな朝早くから仕事したくないと顔に書いてある審査官。詮索されないように無表情で質問に受け答えする僕たち。KE001を出て、バゲージクレームまで30分かからず。新記録樹立。僕たちはコリアンエアのモーニングカームというメンバー。これはマイレージのポイントの累積数によって自動的になれる。専用カウンターで素早くチェックイン、チェックアウトが出来る。そして預けたバッグは優先的に早めに出てくる。かなりの優越感。WELCOME LOS ANGELES。

ゆるい上り坂をUターン気味にカートを押していくと、一段上のフロアから、迎えにきた人達に一瞬注目される。薄暗いターミナル。見慣れた光景。外に出るといずれは晴れてくるであろう曇り空。アラモレンタカーのシャトルバスが来た。手を挙げて乗り込む意思をドライバーに示す。停車すると同時にドライバーが満面の笑みで僕らのバッグをバスに持ち込む。これじゃチップやらないとまずいかも。

チェックインカウンターで予約がある旨を伝える。前回の轍を踏まぬようレイトをしっかりとチェック。OK!シエナはあるかい?あった!OK!フォームをもらってレンタカーのある場所まで進む。係のオヤジにフォームを見せてシエナのキーを受け取る。コントローラーでドアロック解除の電波を送る。すると向こうの方でハザードがチカチカ。あった。白のシエナ。そっこう三列目のシートを下に潜らせ、フラットに。3つ持って来たトラベルバッグを放り込む。

さー最初にお仕事。取引先の会社を訪問。おみやげのヨックモックを進呈。このお菓子、カリフォルニアでは喜ばれます。打ち合わせが終わったところで、明日合流するヨッチャンのサーフボードをピックアップ。お次ぎは僕らのサーフボードをピックアップ。良き友Mikeの会社MAXWAYへ。いつも心良く僕らを迎えてくれてありがとう。ヘッズの担当EVANとも挨拶。EVANは小柄だが、良い身体してる。MIKEから聞いたのだが、JUJITSUをしてるらしい。ヤバイ。でもナイスガイ。ぼくらのサーフボード2本をピックアップ。

お昼近くなったので、MIKEとパワーランチ。オフィス街の中にあるオシャレなレストランParadise。もちろん僕ら以外はノージャパニーズ。ネクタイのサラリーマンばかり。多めのランチであらためてカリフォルニア着いたことを実感。こういう店に連れてきてくれるMIKEの心遣いがありがたい。MIKEのマシンガントークで眠気が覚めて、一路サンディエゴへ。

薄日ももれてきて、気分もノリノリ。405→5と突っ走り、サンオノフレを過ぎた頃に睡魔が... 近くのレストエリアで休憩。そしてそこから愛妻のEIKOさんにドライバー交代。日本で乗ってるヘッズ号ラグレイトと違って、シエナのアクセルは柔らかい。走り出しがスムースだ。午後3時頃からの渋滞を避けたいので、ビシビシ走る。

どうにか出口のラホヤヴィレッジドライブまで順調。それからトリーパインを左折。山道を下り、下りきったら、今度は上り。高度が高くなるにつれて、右手にスクリプスピア、ラホヤショアーズの全景が見えてくる。上りきったら、また下り。突き当たりの信号を左。その時点で右車線に。ヴォンズを右手に見て次の信号を右折。パールストリート。バンプに注意してスピードをセーブ。左折のクルマがいるので、左車線のクルマに注意。西にどんどん進む。左にシェブロンが見える交差点を左折。この時点で左車線にいた方が賢明。右車線でも左折出来るが、左折してから右車線がなくなる。さあこの道はなんでしょう。ラホヤブルバード!正解。

ほどなく走るとモテルに到着。チェックイン。リクエスト通り1Fの角部屋確保。この時点で夕方4時。この時期カリフォルニアは7時半くらいまでは明るく、サーフィン可。とりあえずサーフィンでしょ!海に行くでしょ!サーフボードとウェットスーツ、それに小物諸々とバスタオルを持って愛しきポイントへ。フェヴァリットポイントに行く途中のラホヤブルバードはどんどん観光化が進み、古い建物が壊され、エセな建物が増えていた。さあ信号を右折して一本目を右〜!ヤッホー、ユルいオンショアだけど波がある!サーファーいない!待ってました〜。

坂道を下ってパーキングスペースへ。波のサイズは腰腹。このポイント、大好き。いい波じゃん。今回のぼくのサーフボードはDAVE SWEET 9’8”Retro Pintail。10”のフレックスフィン。おニュー。フェヴァリットポイントで初乗りなんて最高の気分。ストレッチを入念にして、サーフボードを海に浮かべ、腹這いになる。パドリングをするとスーッと海面をすべる。この時点でニヤリ。いい感触。パドリングをするごとに加速していく。この時点でいい板の確信アリ。アウトに出てひと呼吸。周りにほとんどサーファーがいない。セットの波をあわてず狙う。ブレイクポイント少し先で板を方向転換。ふたかきでテイクオフ。早めのターンでショルダーの上部を走り、ノーズへ。安定してる。

とかく最近は、サーフボードの細部にこだわるサーファーが多い。それはそれでサーフィンの楽しみかもしれないが、サーフィンするんだったら、シェーパー任せ、板任せも楽しいもの。だって当たりハズレもサーフィンの楽しさ。細かくシェーパーにリクエストすることは、ややもするとシェーパーの経験やポリシーを無視することになりかねないし、彼のプライドを傷つけることだってあるかもしれない。きっと自分の目指すサーフィンにあった板を得意とするシェーパーがいるはずだ。ショートボードのシェープを得意とするシェーパーにロングボードを削ってくれと言っても無理があるし、フィッシュが好きでツインフィンばかり削っているシェーパーにモダンショートを削ってくれと言っても期待に答えてくれる可能性は低い。

要はそのシェーパーがシェープしやすいオーダーを出してあげること。それはボードにシェーパーの職人魂 - SOUL - が反映するということ。すなわちマジックボードが出る確率が高い。宗教的に感じるかもしれないが、そのSOULは人間がやることにはすべてあてはまる。数値では計り知れない部分。それはもうその職人に任せるしかないのである。機械に、マシンにSOULを感じるか?それを割り切ってサーフィンするのなら、選択肢は広がる。マスプロダクトの安価なサーフボードはどっさりとある。それを決めるのはあなた次第。話が脱線。

EIKOさんは9’0”BECKER San O’MODEL。楽しそうにサーフィンしてる。EIKOさんは絶対、ぼくの近くに来ないんだね。嫌いなんだ、ぼくのこと。なにかにつけて口うるさいから(笑)。距離を置いてふたりでサーフィンする。でもこれがサーフィンを楽しむコツだと思う。海から出る時も指で合図。人差し指だけ立ててたら「あと一本で出ます。」って意味。海の中でデカイ声で話しても、あまりかっこいいモノじゃないから。一時間半ほどすると、いきなりサーファーが増えた。学校帰りか会社帰りか?その前に充分楽しませてもらったので、僕らは退散。でもまだ明るいので、パシフィックビーチをブラブラ。クリスタルピア付近の波がいい。フェヴァリットポイントよりワンサイズ大きく、風の影響もない。そして夕食の買い出しのためにラルフスへ。相変わらずワンパターンな行動だけど、僕らにとっては、これがカリフォルニアに来たと認識できるひとつの儀式みたいなもの。

さあ、トリップが始まった。カンパイ!

Day 2へ続く

GLASSY MENPITA CALIFORNIA SURF TRIP JUNE 2008

|  DAY1  |  DAY2  |  DAY3  |  DAY4  |  DAY5  |  DAY6  |  DAY7  |  DAY8  |