GLASSY MENPITA CALIFORNIA SURF TRIP DECEMBER 2009

DAY 8: 2008年12月14日(日)

昨夜のTVから映し出される天気予報では、今日は雨。でも目覚めてみると、ご覧のようないい天気。7時と、ちょっと遅い出発でローズボールのフリーマーケットを目指す。もちろん今日のサーフィンは無し。日曜日の朝、道路は本当に空いている。街中でもフリーウェイでも。ハーバーフリーウェイ(ワンテン)でもプールレーンに行く必要がないほどだ。

ダウンタウンを越えて、ドジャースタジアムを過ぎる頃にはワンテンはパサデナフリーウェイとなる。ぼくはパサデナフリーウェイが好きだ。曲がりくねった道の周りにはダウンタウンでは見られないような素朴な家々が見えてくる。木造の平屋で狭い庭があって。古い映画に出てきそうな風景が次から次へと目の前を過ぎてゆく。しかしオレンジグローヴで下りる頃には、辺りには豪邸が建ち並ぶ。こんな広い家にどんな人達がどのような暮らしをしているのだろうと、庶民心をむき出しにして空想する。

さあ、ローズボールが見えてきた。チケットを買ってゲートをくぐる。やっぱりカリフォルニアはブルースカイがよく似合う。周りを山々で囲まれているこのエリアは心なしか、吸込む空気が美味しく感じる。古着を扱うブースが多く集まるエリアに行く。まずはいつものブースに立ち寄る。いつもの笑顔で迎えてくれる。今回は少々クォリティがマンネリ??手を抜いたな。聞くと、あまり良いものが集まらなかった模様。ばれたか?というような人なつこい笑顔でごまかされる。でもコイツのセンスは、ヘッズの感覚にマッチしているので、探せば良いものがある。今回も公私ともにいいものを見つけることができた。ありがとう。

あとは、規則正しく並び順にブースを見ていく。古着、靴、バッグ、絵、イス...なんでもござれ。人が多くなってきて、なおかつ買ったモノも増え、疲れてきた。プ〜ンと、食欲をそそるいい匂い。バーベキュービーフのハンバーガー!そしてよく冷えたレモネード!食べながら、後ろのフェンス越しのゴルフコースに目をやる。キレイに芝生が整備されて、緑がまぶしい。

買付けメインで来ていた10年以上前はゴルフが楽しみでカリフォルニアに来ていた時期もあった。師匠のKAZさんにゴルフクラブを預かってもらい、ロスヴェルデスのコースに連れて行ってもらった。ゴルフもサーフィンと同様、長い歴史を持つスポーツだ。そしてルールとマナーも厳しい。ある日、KAZさんに連れて行ってもらった名門ゴルフコース。ドレスコードが厳しく、EIKOさんが履いていたショーツが3cm短かったため、クラブ内のプロショップでショーツを買って、履きかえたなんて言うほどマナーにうるさいスポーツ。

ぼくは、KAZさんから「ゴルフとは何ぞや」をイチから教えていただいた。ルール、マナーはもちろん、クラブのチョイス、PGAでだれのスウィングが一番かっこいいかとか。最初にカリフォルニアでクラブを買ったときも、もちろんKAZさんと一緒に行った。「サトウ君、好きなゴルフプレイヤーはだれ?」「グレッグ・ノーマンです!」「じゃあ、トップ・フライトのマッスルバックのアイアンに、キャリーバッグは赤白のトップ・フライトで決まりだな。ドライバーはクリーヴランドのパーシモンしかないぞ。パターはウィルソンの8812。これで決まりだな。」この調子で最初から鍛えられた。

今から思えば、難しいクラブばかり。ビギナーだから、最初は安い道具でがんばれよ的な感覚=ダサイ。これがKAZさんのコダワリ。ゴルフをやるなら最初からこだわれ、というのである。これが染み付いたぼくは、日本の使いやすい(ダサイ)クラブにはとうとう興味を持てないカラダになってしまった。ゴルフは上がってナンボ!ではないのである。そして難しいクラブばかり使っては、いっこうに腕の上がらない自分のゴルフにいらだったものだ。もっともゴルフの才能がないと言えばそれまでだが... 

ルールについても、KAZさんは厳しく教えてくれた。打ったボールのライが悪いと、6インチルールとか言って、平気でボールに触ることなんかもってのほか。それは女性にも容赦はなかった。ゴルフのルールは「あるがまま」。いまでもビギナーからこのようなゴルフへのアプローチの仕方を教えてくれたKAZさんには、非常に感謝している。ビギナーはヘタクソで当たり前だけど、道具やゴルフに対する取り組み方にはビギナーも上級者も関係ない。それだったら、最初っからかっこ良くゴルフをはじめた方がいいと思う。

とにかく日本のゴルフはダサイ。プロも道具も。あくまでも個人的意見です。サーフィンも一緒。ダサイかっこに、訳の分からない中古のサーフボード。びしっと決めて海に行こうよ。女の子が君を見てるぞ!なんてね。オヤジ特有の、話の脱線である。失敬。そんな昔のことを思い、カートを引っぱるプレイヤーを横目で見ながら、ブースの見回り再開。

橋を渡り、古物ものの多いエリアに突入する頃には、訪れる人の波も大きくなり、僕たちの集中力は逆に減退していった。エリアが変わってから、さしたる収穫もないので、あえなく終了。いったんトーランスのモテルに戻り、収穫を部屋に押込む。どこかの駐車場で車上荒らしにあい、クルマの中はもぬけのから!なんてコトもあるから、気をつけよう。そして観光巡り兼ダンジネス・クラブのためにレドンド・ピアに向かう。オンショアが強く、ピアの内側でも腹サイズの波が割れている。そんな波を見ながら、スティームされたダンジネス・クラブを食する。やっぱりうまい。

それからぼくの師匠KAZさんに会いに、お宅を訪問。いつもの昔話に花が咲く。隣に座っているヨウスケ君は大学生。バリバリのサーファーである。そして長男のユウタ君は、日本で「井上ジョー」の名前でミュージシャンとして活躍。最近はけっこうメディアへの露出も多い。みなさん応援してください。そろそろ失礼する時間かな。

あたりは暗くなり、パロス・ヴァーデスの山の上からクレンショーを一気にくだる。途中のひらけた場所から見えるロサンゼルスの夜景。この景色に出会うと、いつもこの20年間を思い出す。いろいろな思い出をこのカリフォルニアで作り、この坂道を転げ下りる時に「ああ、おれはやっぱりカリフォルニアにきてよかったんだ。」と感じてしまう。感傷的にもなり、ときとして瞳も潤む。本当にキレイなんだ。ありがとうKAZさん、そしてCHIEKOさん。黙祷。そんな景色をあっとう間に通り過ぎ、いつもホールフーズに到着。夕食の準備。さあ、明日はどんな一日が待ってるのか?

Day9へ続く

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