GLASSY MENPITA CALIFORNIA SURF TRIP DECEMBER 2009

DAY 2: 2008年12月8日(月)

7時起床。太陽が顔を出している。いつものように寝起きの悪いEIKOさんをそのままにして、裸足のままモテルの裏に波チェックに行く。多少よれているものの、腰腹の波が割れている。潮がかなり引いているようだ。さあ一日の始まりだ。EIKOさんを起こす。爆発した髪もそのままでフェヴァリットポイントへ連れて行く。月曜日とあって海にいるサーファーは5人。波は腰腹。フェイスはモテルの前よりも整っている。わあ〜貸切だ。

潮がかなり引いているため、普段サーフィンするポジションの地形がわかる。こんなところに岩が出ているんだ。だからここを中心に波が割れるんだ。という風に。DAVE SWEET9'8"は絶好調。やっぱりフェヴァリットポイントはロングボードがよく似合う。波待ちの間、空を見上げると雲を片方だけを太陽が照らし、何とも言えぬ三次元的世界を創り出す。大きな岩があるポイントに注意し、奥へ奥へと入り込む。うねりが入って、ブレイクして、ライトに割れていくのがイメージできるポイント。大きなセットが来てもあわてることはない。キックテイクオフでも乗り遅れない波質。最高である。EIKOさんを右奥のポイントに誘うが、岩が怖いようで近づかない。まあ徐々に。

今日はサンクレメンテ方面に足を延ばす予定。朝一ラウンドは2時間ほどで終了。ウェットスーツのままモテルに戻る。ぼくがシャワーを浴びている間にEIKOさんが、昨日マーケットで買っておいたソーセージをレンジで茹でて、パンにはさみ、ホットドッグを作ってくれた。うめ〜。

サンクレメンテと言えばレインボーサンダルズ。日本でオーダーを頂いた分をショップで購入。そしてハンドキャリーで日本に持ち帰る。スタッフにも軽く挨拶し、店を出る。来期はWEST CAPEとEAST CAPEがニューモデル。鋳型にEVA樹脂を流し込み、形作る製法のサンダルだ。WEST CAPEとWEST CAPEのトップ部分はこの製法で作られている。EVAとはエチレン酢酸ビニル樹脂のことで、この樹脂の特性は、柔軟性に富み、焼却時に有害ガスを発生せず、着色性に優れ、リサイクル可能な樹脂。その代わりと言ってはなんだが、クラシックタイプのラバーシリーズが廃番になってしまった。やはりレインボーサンダルズもエコを意識してのモノ作りを始めている。大きくなった企業の宿命である。

レインボーのお店を後にして、ぼくらが向かったところはSurfing Heritage Foundation。わかりやすく言えばサーフボード博物館。今回のトリップで楽しみにしていたもののひとつである。ドアを開けると、笑顔でスタッフの女性が迎えてくれた。彼女が館内の簡単な説明をしてくれ、あとはご自由にとオフィスに戻っていった。「写真をとっても良いですか?」「商業目的でなければどうぞ。」と快諾。入口から年代順にサーフボードが並べられている。フィンがないウッドボードの時代。いま、アライアと呼ばれるフィンレスボードが雑誌等で目につくが、当時のボードはかなり重そうで、昔のサーファーはとても力持ちでないと務まらなかったのではないだろうか。

どんどんと歩を進めていくうちに、ウッドのボードに大きなフィンが付き始めた。そしてウッドからスタイロフォーム、そしてポリウレタンフォーム... そう、ポリウレタンフォームのサーフボードを最初に作ったサーファーがDAVE SWEET ! その事を検証したくて、ここに来た。あった!ブルーマーブルのサーフボード。このボードには現行の矢じりのデカールは付いていない。このボードは現存するDAVE SWEET SURFBOARDSの中でもかなり古いものと推測される。1956年。DAVE SWEETが、世界で初めてポリウレタンフォーム製のサーフボードを完成させた年である。この時代検証は、かのGREG NOLLもHOBIEもGRUBBY CLARKも認めているところである(Longboard Magazine Vol.8 No.5)。このボードに触れて感激である。試行錯誤してフォームを完成させたDAVE SWEETはどんな気持ちでこのサーフボードに乗ったのだろう。きっと進水式はMalibuだろうな。

現代はいろいろなサーフボードがあふれている世の中。逆に言うと、とかく自分に合わないとすぐに手放しても、すぐ違うサーフボードが手に入る。今回のDAVE さんのサーフボードや他のレジェンドが作ったボードを見て、ハンドクラフトのサーフボードが持つスピリッツを大事にしたいと切に思った。波に乗りたいという一心で作ったサーフボード。しかし石油から出来たポリウレタンフォーム。現代のエコ運動からはややもすると、煙たがられる存在である。だからこそ自分の持っている1本1本のサーフボードを大切に乗って欲しい。サーフボードをたくさん持っていても乗ることが出来る波は1本。シェーパーの魂がこもったハンドクラフトのサーフボードを大切に乗ろうではありませんか。

それから館内のヴェルジーの再現されたシェーピングルームをみる。その頃のヴェルジーのシェープ小屋をそのまま持ってきたという。やはりローテクには味がある。そしてシェーピングに必要な工具などを見て出入口に戻った。そこには任意で入館料を入れるボックスが。当然ぼくらも「良いものを見せていただき、ありがとう。」の気持ちを込めて。おおっ、EIKOさん、太っ腹!50ドル札を入れようとしている。「50ドルってちょっと多くない?」しみったれたぼくが言う。「あぶない!5ドル札入れようと思ってたら、50ドル札と間違えた!」だって。まあ、よくあることである。約2時間近くいたのかなあ。午後1時半。どうしようかな?夕方1ラウンドやりたいので、ラホヤ方面にUターン。

途中、アウトレットに立ち寄って、ランチ&ショッピング。夕方4時半にはフェヴァリットポイントに到着。辺りはすでに暗くなってきた。EIKOさんはノーサーフ。でぼくだけGO!フェイスは多少ざわついているものの、腰腹の波を満喫。しかもサーファー少なし。ひとり、うまい若いロングボーダーがいた。そのサーファーとすごくリズムが合った。彼は暗くなるまでにと多くの波にテイクオフ。しかし他のサーファーの邪魔をするわけではなく、スムースにサーフィンをする。ぼくも夕暮れ迫る中、サーファーの少ないミドルセクションからテイクオフを繰り返す。ぼくが波に乗っているとその彼はインサイドからパドルアウト、逆に彼が波に乗っていると、ぼくがインサイドからパドルアウト。こんな状況が連続して続く。何度目かでお互い目が合い、スマイル。こういうのってうれしいものである。さあ、ラスイチの波を波打ち際まで乗り継いで終了。

シャワーを浴びて、ウェットスーツのままクルマに乗り込む。モテルまでEIKOさんに運転してもらい、改めて温かいシャワーを浴びて着替えをする。夕食はお決まりのスーパーマーケット「Ralphs」へ。今日はラルフスに隣接するハワイアンフーズのお店でロコモコとガーリックシュリンプを買って、To Go。ラルフスでは飲み物を買い、モテルへ戻る。さあ明日はどんな日になるのかな?

Day3へ続く

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