DAY 9:6月9日(土)快晴。

やっぱり6時起床。いつも行くドーナツ・デンというドーナツショップでドーナツとコーヒを買う。たぶんオーナーはチャイニーズだろう。今では二代目もお店に出ている。僕らは約10年前から通ってる。ここに来ると昔の思い出がよみがえる。トーランスビーチをチェック。ここは地形がなかな決まらない。フェイスはOK。サイズは腹胸。速めの波。見た目は乗れそうなところもあったので、入ることにした。が、やっぱり期待を裏切ってくれた。土曜日ということもあって、サーファーも多く、波もほとんどのセットがダンパ。ぜんぜん面白くない。

コーヴを見ているとブレイクしている気配が。あまり気乗りしない女房を海から引っ張り出し、ウェットスーツを着たまま、パロスヴェルデス・ノースへ。崖の上から望むコーヴは潮も引き、トロイ波がブレイクしはじめていた。サーファーは4人くらい。迷わずGO!。レインボーサンダルのラバーを履き、赤土のデコボコ道を下っていく。女房はボードの幅があって手が回らないので、ボードバギーを使ってキャリー。約10分で到着。ケルプと断崖のおかげでGlassy Menpita。セットは胸の極上メロートロトロウェーブ。最終日を飾るにふさわしい波とのご対面だ。

ここコーヴはうねりが小さい時は潮が引いてくるとブレイクし始めるが、と同時にケルプもどんどん海面に顔を出す。だから、サーファーの人数にもよるが、ノーリーシュをお勧めする。リーシュをしていると、リーシュにケルプが絡み付きサーフィンにならない。今回も土曜日にもかかわらず5〜6人ほどだったので、ふたりともノーリーシュで挑戦。ゴロタ石から注意深くエントリー。最後まで波がブレイクしてくることはなく、アウトでブレイクした波は、ミドルセクションを越えると自然と消滅する。だからエントリーするところはとても静かだ。 沖に出ると、なんと日本人がふたりいた。あいさつしようと思い、目が合ったのでにこっと笑って、おはよ・・・と言おうとした矢先に、ぷいっと顔をそむけられてしまった。なんか嫌な気持ち。まっいいや。その他に外人のオバサンふたりに、外人のファンボードのおにいちゃん。そして僕らふたりの6人だけ。 僕らはあとから入ってきたので、ピークを外し4人のサーフィンをしばらく眺める。セットは2本でサイズは胸くらい。ケルプでオイリーになったフェイスがぐーっと盛り上がり、ぽこっと割れるとメローにザザザーッとショルダーを伴ってブレイクしていく。適度にパワーもあり、テイクオフはベリーイージー。

日本人ふたりがピークTakayama 3ストリンガーとHarbourの赤い板。ファンボード兄ちゃんがレフトサイドミドル、ロングオバサンふたりがライトミドル。セット間は約5〜10分。なのに〜!!日本人ふたりがすべてのセットをかっさらう!ミドルで待つ外人さんが一所懸命にパドルしているんだから、プルアウトしてあげればいいのに・・・ しかも顔は能面みたい。ここってさー。湘南や千葉と違うんだから、そんなにガツガツ行かなくたっていいんだよね。というか行っちゃダメでしょ。あんたらヨソモンなんだから。サーフィンのレベルは関係ないよね。きっと「みんな乗らないから。」とか「乗りたきゃピークくればいいじゃん。」とか言うだろうけど、空気読めよ。いい天気でみんなで、シェアすれば気持ちイイじゃん。ホントこんなクラシカルなポイントで同胞のモラルのなさを目の当たりにすると情けなくなる。

セットセットの間にミドルサイズの波も割れ出して、ピークにいる日本人ふたり以外はイイ感じのリズムが出来てきた。女房が形のいいライトを捕まえた。どんどんスピードが乗っていく。腰まで見えたり、肩まで隠れたり。カットバックしてレフトに行ったり。波が消えるまで、ミドルにいる4人で眺めてる。女房が帰ってきた。オバサン達が何やら声をかけてくれてる。女房も笑顔で応える。微笑ましい風景。今日初めて海で会って、こういう会話って日本の海で出来ます?他人のグッドライディングを見て見ぬ振りして、ブスーッとして。今度はオレの番だぜみたいな。でも結局ワイプアウトしちゃって。カリフォルニアにくると、こういうことがうれしい。

日本人ふたりは相変わらず、ピークにへばりつく。波乗りもそんなに、うまくない。そうしていると、赤い板がテイクオフ。ケルプにフィンが引っかかったようだ。ぶざまなワイプアウトで板を流す。タイミングよくスープの前に板が乗っかり、ぼくの横をきれーいにインサイドまで流れていった。板まで最短距離にいたぼくは、親切なので、彼の板を取りにいってやった。赤い板のサーファーは溺れるように泳いでる。ぼくが赤い板を牽引して持ってきてあげた。
「はいよ。良い波だね。」
「・・・・」
赤い板のサーファーは、なんと無言で板を取って、沖に向かっていった。ありがとうも言わずに。寂しいねえ。いいやもう。

そうしているうちに日本人のオヤジが入ってきた。サラリーマン系かな。Takayamaのグリーンの板。ピークにいる日本人と知り合いらしい。ピークを3人で占領。もうオジサン、ちょっとカチンときたので、彼らのアウトで待ってやった。2回ほどセットがきて、2本良い波に乗ってやった。オレもホントはピークから乗ろうと思えば乗れるんだよ、と言わんばかりに。それからミドルに戻った。それでも日本人3人組はわからない、その意味が。 ホント、地元にJ◯P!ってののしられる前に、気づいてね。君たちのおかげで、もしかしたら関係ない日本人が迷惑する可能性があるから。

女房も結構波に乗ったみたい。風も微妙に入ってきたので、ぼくが最初に海から上がった。しばし女房のサーフィンを眺める。いいロケーションである。しかも土曜日なのにこのサーファーの人数。そのうちにオバサンふたりも上がってきた。女房がライトの波にテイクオフ。ショルダーの張った良い波だ。ダウンザラインでスピードがついていく。気持ち良さそう。波が消えるまで乗り切った。女房も帰ってくる。でもいいライトの波に乗っちゃったので、サンダルを置いた位置からかなり離れてしまった。裸足ではこのゴロタ石はきついと思い、ぼくは女房のレインボーサンダルを持っていってあげた。途中でオバサンふたりに冷やかされる。「You are good husband !!」照れるぼく。それから彼女達に挨拶し、僕らは赤土のデコボコ道を登っていった。登りきった頃には粘土状の赤土がウェットスーツから流れてくる海水と混ざって、ネチョネチョして滑って歩きずらかった。「最高だったね。」「今までで一番いいコーヴだった。」これで女房のトラウマも消えたのだろう。

ぼくは約15年前、女房は10年前に初めてこのポイントでサーフした。リロイ・グラニスの写真集でも1960年代からたくさんのいい写真を残しているサーフポイントである。僕らはでかい波のジャンクな時もサーフし、こわい部分も知っている。このポイントのヒストリカルな部分も勉強した。P.V. Coveはまだ、このエリアでは開放的なポイントだと感じる。でも謙虚な気持ちは忘れてはいけないと思う。Rat Beach, Hagg' s, Cove, Indicator, Lunada Bay。どのポイントもはっきり言ってヤバイです。ヨソモンには冷たいです。波の良い時は写真はもちろんNG。親子・孫三代この地に根を下ろし、サーファーとして家系図を作って初めて「ローカル」と呼ばれると、あるカリフォルニアンから聞いた。移住しただけではロコじゃない。日本でも勘違いしている人達いるかもね。家を買って、子供が生まれて、近所付き合いが出来て、地域のことを思い、海のことを思い、自然と地元民となっていく。この日はビーチクリーンの日です、なんて見たことない。ゴミがあれば個人が拾う。ビーチが汚ければ、自発的に掃除する。大まかなビーチクリーンは毎日、行政がトラックでやってくれる。日本でもカリフォルニアでも気持ちいいサーフィンが出来たら、感謝と謙虚な気持ちでそのビーチをきれいにしましょう。それが最低のマナーです。ルールじゃありません。

もう11時じゃん。すげー腹がへったので、ホーソン・ブルバードとトーランス・ブルバードの交差点のところにあるカレー屋に行った。ふたりでカレー二つとスパゲティひとつオーダーしたら、ウェウトレスにびっくりされた。案の定食べきれなかった・・・ それから隣の大型スポーツショップ:スポーツシャレーでブラブラ。女房はいつもこの店で七分丈のパンツを買う。

近いからE.T SURFとJustに行ってみっか。また行くの〜。最近のJust Longboardsの品揃えは魅力がない。なんでだろう?高いし。 2時近くになってしまった。今日はサーフボードをMAX WAYに預かってもらう日だ。土曜日の休日だというのにスタッフのEvanが受け取ってくれると言う。 ありがたいことである。いつも日本から仕事のメールのやり取りでしか接点がなく、初対面。すげーいいヤツで、頭もいい。2時半の約束だったが、少し前に到着した僕らよりEvanは先に来てくれてた。お礼にBO SPORTのキャップとTeeをプレゼントした。 Evan、今度はサーフィンしようね。ありがとう! Keep Surfeen!! サーフボードがなくなると、サーファーはヌケガラだ。つまんね〜。

それからカリフォルニアの師匠KAZさん宅を表敬訪問。高級住宅街パロスヴェルデスの山の上に邸宅はある。ぼくが初めてKAZさん夫妻にお会いしたのは20年前。まだ次男のYosukeはチエコさんのお腹の中だった。いまではYosukeはりっぱなサーファー。今年からサンディエゴの大学に通う。長男のYutaはミュージシャンになった。今秋のメジャーデビューを目指して、慣れない日本で単身修行のみである。 KAZさん、Chiekoさんと4人で近況を話し合う。僕らは相変わらずサーフィンだが、KAZさんは最近ヨットに凝っている模様。もちらん若かりし頃はサーフィン漬けだったKAZさん。海からは離れられませんね。KAZさんは以前古着の卸しをしていた関係上、その頃から自分が気に入ったものを少しずつピックアップしていた。いまではそれが積もり積もってガレージをところ狭しと占拠している。
「KAZさん、ガレージ見せて下さいよ。」
「だめだよ!」
「ちょっとだけ。」
「しょーがないな、ちょっとだけね。」

ガレージに入る前にチェアを発見。
「これいらない?イームス。」
エーと思ったけど、ホントにシェルのイームスがポイッと置かれてた。その他に3脚ウッドのかわいらしいチェアもあったので、格安で譲っていただいた。ガレージの中に入ると、ホントに古着の山。それも宝の山。天井にはDonald Takayamaのラリーバートルマンモデルのツインフィンはあるは、レトロシングルの面白そうなボードはあるは。古着の山の中にはネルシャツ、デニム、シューズ、etc・・・。こりゃ、一日みっちり見せていただかないと、時間が足りない。とりあえず持って帰れるものだけピックさせていただき、次回ということで。KAZさん、Chiekoさん、これからもよろしくお願いします。

夕方5時近くになった。パロスの山を下り、PCH沿いのモールにある「コウラク」で夕飯にありつく。もうすでに帰国モード。ラーメン屋でメシである。早めにモテルの部屋に戻り、少しずつ帰国に向けて荷物の整理をする。と言っても、ぼくはナマケモノなので、荷物に触らない。女房の好きなようにパッキングしていただく。でも彼女のパッキングは完璧である(お世辞じゃない)。 明日はローズボールのフリーマーケット&実質最終日。早起きなので、9時就寝。

DAY 10に続く

MENPITA CALIFORNIA TRIP JUNE 2007
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