Glassy Menpita California Trip Report

DAY 4: 12月4日(火)晴れ

6時起床。モテルの部屋から歩いてパシィフィックビーチへ。すでにグランドスウェルは届いているのか?期待と不安と寝ぼけが入り乱れる気持ちのまま、80歩でビーチを見下ろせる場所に。腰腹。ちょっとよれ気味の波だが、ひとまずホッとした。まだぼくらのサイズである。すぐに部屋に戻り、女房を起こす。そしてクルマに乗り込み、5分でフェヴァリットポイントに到着。波をチェックしていると、セットで胸くらいの波が割れる。ソッコウふたり、ウェットスーツに着替え、海へまっしぐら!おっ、EIKOさん7'0"を取り出した。

沖に出て、まずはブレイクを確かめる。まったりとしたロングボード向けの波だ。ダンパ気味の波に乗っても斜面がある。だからレイトテイクオフも怖くない。むしろ楽しい。水の量も多いので、テールの押さえ込みが実感でき、ノーズライディングがしやすい。EIKOさんは、ちょっと難儀している。ロングボーダーと同じ波待ちポジションで、あの浮力ではテイクオフできない。もっとインサイドでレイトテイクオフ。これがベストかも。でも彼女はロングボードからサーフィンを始めたので、それは無理かな?頃合いを見計らって、EIKOさんとボードをチェンジ。腹這いになってわかったけど、けっこう難しいボードだ。まず浮力がない。あと当たり前だが、バランスポイントが小さい。ということは、テイクオフと同時にスタンスポジションを決めて、自分で加速できるスキルが必要だ。どちらかというとショートボードから派生した7'0"だと感じた。それとフェヴァリットポイントの波質が他のポイントより波のフェイスが緩やかなので、どうしても長さと浮力でアドヴァンテージが取れてしまう。その楽しさを知ってしまうと、ここでショートボードを使う選択肢は消える。

ぼくがこのポイントで初めてサーフィンした時は6'2"のFire Surfboardレギュラーショートだった。それから2シーズンほどショートボードで過ごしたが、どうにもフラストレーションがたまってしまった思い出が頭に焼き付いている。そしてたどり着いた結論が、ロングボードだ。胸サイズの時にダンとここでサーフィンしたこともあるが、彼でさえそのサイズで難儀していた。ぼくらでは言わずもがなである。サーフィンは経験である。いろいろなトライから自分の進むべきサーフィンが見えてくる。このプロセスもまた、サーフィンの楽しさ。本来のフェヴァリットポイントのコンディションではないにしろ、僕らには充分楽しめた。

サーフィンを終えた僕らは、一度モテルの部屋に戻り、シャワーをとり、身支度をして、デルマーにいるダンに会いに行く。ダンの住まいは広い敷地に各部屋のガラージやランドリー、ワークアウトルーム、プールが完備されたマンション。そのダンの部屋に着くと、ダンの兄貴のカナメも居候していた。「カナメ、まだLAに戻らないの?」「マダ、シゴトシナクテイインデスヨ。プータロウデスカラ...」と訳の分からない日本語で語ってきた。まじ、ハイテンションのヤツで、きっと落ち込んでる時に会うと、すぐ元気をもらえそう。「ボク、ラジコンガスキナンデス。コレスゴイデショ!」 と見せてくれたのが、バギーカーのラジコン。これがすげーうるさい! ダンに聞くと、部屋の外でこのラジコンで遊んでいて、住人に何度もクレームをつけられているそうだ。

「ダン、ランチ食べに行こうよ!」ということで、デルマーにある海の近くのチャイニーズレストランに行くことになった。デルマーは高級住宅街で、このレストランのすぐ近くにもメジャーリーガ−の豪邸が建築中だった。ちょっと高かったけど、味はかなり得点高し。うまかった〜。そしてデルマーの波をチェックしに行く。セットはすでに頭オーバー。結構ワイドである。ダンによると、今日スクールがあるという。このコンディションではヤバイでしょ。すかさずダンはケイタイで生徒達に今日のスクールの中止を告げる。合計8人。が然ダンはサーフィンやる気モード。クルマ2台4人で北に上がる。カーディフ、かなりでかそう。でもブレイクがイマイチ。パイプス。まあまあ行けそう。でも頭オーバーは軽くある。とりあえず、パーキングに入る。しかーし、ぼくとEIKOさんはサーフボードを部屋に置いてきた。午後はサーフしないと思っていたから。強気なカナメの顔が曇る。「カナメ、上から見てるからがんばってね。」「ボクネ、コウイウトロイナミ、キライデス。モットハヤイブレイク、スキ。」ホントかよ。

BO SPORTのウェットスーツを着たカナメの階段を下りる足が重そうに思えたのはボクだけではなかったと思うが。1時間ほど海を見ていた僕に「Hiro?」と声をかけてきたのは、ティファニーだ。ダンの女友達で、ウェブサイトやメーカーのカタログ編集などを手がけるキャリアウーマン。そしてティフから紹介された女性がプル・ジェフリーズ(Pru Jeffries)。ご存知の方はかなりのインターナショナルサーフィン通である。ぼくはプルを知らなかった。正直それほど若くはないけれど、シャイなオーストラリアンウーマンで、とても第一線でWCTをまわっていたことなんて、ダンから聞くまでわからなかった。すごくシンプルな女性である。今ではツアーを引退し、ツインフィンをこよなく愛するレディースサーファー。インターネットで彼女のことを調べれば、いろいろわかると思うけど、せっかくの一期一会。何回か会ううちにいろいろ人となりがわかってくると思う。それが自然だろう。

いろいろティフ達と話していたら、カナメが険しい顔をして海から上がってきた。「どうしたの?」「マダ、ゼンゼンデキタンダケド、リッピングノトキニ、アシガツッチャッタ。クヤシイー!」カナメ君、君のリッピングなんて見たことないんですけど... どこまでも強気なカナメ君。笑わせてくれる。ほどなくしてダンも上がってきて、ティフ達とハグして今日の波のことや、明日の波予想などを話した後、「明日、みんなでディナーしようよ!」とダンが提案してくれた。僕たちに異論はあるはずもなく、ダンがティフ達にトランスレイトしてくれて彼女達も快諾。そして彼らとは明日の再会を約束して別れた。

さあ、日も落ちてきたので、そろそろラホヤに帰ろう。下道でパシフィックビーチまで行き、近くのスーパー:ラルフスで夜ごはんの買い出しだ。モテルに戻り、夕食の準備をする。そうしていると、KAZさんの次男ヨースケ君から電話があり、これから部屋にくるという。日本からLong Shoreのウェットスーツを持ってきてあげたのだ。ヨースケ君は今年から、サンディエゴの大学に入学。それとともに本格的にサーフィンのスキルアップを目指す。ヘッズは陰ながら、Long Shore Wetsuitでサポートしている。久々に会ったヨースケ君はひと回りデカくなっていた。彼もまた生粋の日本人ながらLAで生まれ、LAのハイスクールに通ったナイスガイである。もちろん英語はネイティヴ、日本語は怪しい???サーファー同士が会えば、明日の波の予想。今日の各ポイントの状況を語り合い、ヨースケ君にはサンセットクリフスをすすめた。彼もきっと明日は突っ込むことだろう。

そして夜10時を回った頃には、ふたりとももうろう状態。明日のことも知らずに眠りに就くのであった...

DAY 5に続く

MENPITA CALIFORNIA TRIP DECEMBER 2007
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