day6
DAY 6: Nov.18

  7時起床。真っ暗な部屋のカーテンのすき間からオレンジ色の光が差している。今日も晴れているのだなと、思ったらうれしくなった。いつもぼくより寝ている女房を起こし、「どうする?」「やっぱり海、チェックしてくる?」やっぱりとは、今日会う約束になっているRyuzo君には疲れたので、サーフィンはしないという亊になっていた。

   ぼくらは途中、行きつけのコーヒーショップでコーヒーとドーナツを買い込み、Manhattan Beachを目指した。ビーチ近くの駐車場は、半分が工事中で駐車スペースが半分しかない。込んでいて駐車できない。駐車場を2周してやっと停めることが出来た。波は?小さい、と思ったらセットが入り胸位は余裕にある。風は無風、Glassy Menpita。ぼくらはここの波のパワーを知っているだけに、今日は楽しめると思った。ウェットスーツに着替え、ビーチに向かう。「ナニあの人。スゲーうまい!」見ると、胸位の掘れる波を素早くテイクオフ。そしてハングファイブからハングテンへ。グーフィーのロングボーダーだ。うまいはずである。タイラー・ハジィーキャン。地元El Segundoのスーパースター。サーファー:シェーパーである。コンテストには出ないが、画像ではスタイリッシュなサーフィンを披露する。?マークの入った奇妙なロングボードに乗っている。海に入ってみると、やはり見た目よりある波のパワーに気付かされる。ことに女房はこの手の波が苦手。ポコッとブレイクするパワーのある波。ロングボードだからと適当にパドルしていると、波の速度が速く、あっという間にブレイクのえじきになる。「差し乗り」がうまい人でも、ここの波が初めてなら、まずひっくり返される。一瞬の躊躇は地獄。全速力でパドルし、うねりの前に行って、テイクオフ。うまくいけば、ピキッとショルダーの張ったホレホレの波を味わえる。「良いボードだね。」ぼくら位のオジサンだけど、タイラーのロングボードに乗っている。サーフィンもうまい。ぼくの前に良いセットが入ってきた。回りは人がいない。明らかにレフトの波だ。多分肩くらいある。岸にノーズを向け、波の速度に合わせてパドルする。タイミング良くテイクオフできた。ホレホレである。ボードがまくられないように、右手でレールを持つ。後ろからはゴーッと言う音。マキマキである。チューブなんかには入れないにしても、クラシックなシングルフィンのロングボードだとけっこうスリルがある。波が無くなるまで乗る。笑みがこぼれる。「ヘイ、イイ波乗ったじゃん。これもんだったよ。」近くにいたレトロシングルに乗っていたニーチャンが、手をチューブ波の形にして声を掛けてくれた。うれしかった。

  女房は苦手な波に疲れたのか、先に浜に上がって見ている。ぼくも一本乗って上がった。二人で駐車場に向かうと、タイラーも上がってきていた。「一緒に写真撮ってもらおうよ。」旅の恥はかき捨てである。ぼくはタイラーの後を追い、「すみません、日本から女房と二人で来たのですが、よかったら一緒に写真撮っていただけませんか?」「全然問題ないよ。着替えたら、あなたのクルマまで行くからチョット待っていて。」やさしいじゃん。小走りで自分達のクルマに戻り、女房に「今、タイラー来てくれるよ。」「うそっ!まだパンツ履いてない。」「早く履けよ!」「ああっ〜、歩いてきてる。」近くにいたタイラーの友人にスリーショットを撮ってもらった。Mikeがタイラーにオーダーしているボードを半年待っていることを告げると、「Mikeのボードは今、グラッシングしているんだ。待たせちゃったなあ。」タイラーはMikeの友人のひとりである。Mike曰く、彼には今までの既成概念で考えているサーファーとは違う、礼儀や知性を感じると言っていた。ぼくらもそれには同感である。

   この後は、Dave Sweet SurfboardsのシッパーであるRyuzo君に会いに行く。じつは昨夜、連絡したときには疲れてしまって、今回は一緒にサーフィンできないと伝えた。しかし朝起きてしまうと、ふたりのサーフィンの虫が収まってはくれなかった。すまん、Ryuzo君。彼の会社、R&M TRADINGのオフィスで仕事の打ち合わせ。来年のDave Sweetの方向性なども一緒に考えた。今回、クラシックなBingのNoseriderでサーフィンした。合計5ヶ所のサーフポイントでサーフした。昔の人もこんなサーフボードで、クラシカルにロングボーディングを楽しんだのかなと思いながらサーフした。1959年に世界で初めてポリウレタンフォームでサーフボードを作った男。サーフボードがショート化されたサーフボード・レヴォリューションにも一切耳を傾けなかった男。そんなDave Sweetに敬意を表し、やっぱりDave Sweet Surfboardsはクラシカルなロングボードが似合うのかもしれない。そんな気持ちでいっぱいになったのは事実である。現地カリフォルニアで感じたこのインスピレーションは、大切にしたいと思う。Ryuzo君もこの意見には賛同してくれた。

   そんなシリアスな話をし、今回はRyuzo君と別れる。良いパートナーである。それからぼくらはSanta Monica周辺のサーフショップやショッピングモール、それに有名セレクトショップ「Fred Seagull」に足を運び、仕事をこなした。そうこうしている間にあたりは暗くなってくる。午後5時半になり、完全に真っ暗。それからさらにもう一社と仕事の打ち合わせ。そして今日がサーフィン打ち止めの日なので、Mikeの会社にサーフボードを保管してもらうために彼の勤める運送会社に向かう。もう一般の会社はとうに終業している時刻だ。地図を頼りに探す。あった!デカイ会社だ。敷地内には大きなトラックが何台も待機している。これから荷物を詰めて、アメリカ各国に配送するのだ。これらすべての業務をMikeはきりもりしている。疲れた顔のMikeが出迎えてくれた。倉庫内を案内しくれる。スケールが違いすぎる。しかし最近このスペースでも手狭になり、もっと大きなところに引っ越しするらしい。働いているスタッフもきびきびして気持ちが良い。仕事の邪魔になるので、長居は出来ない。Mikeとはまたの再会を約束してここで別れる。Thank you, Mike!!

   近くのマーケットに着いたのは、7時半だった。いつものお気に入りのマーケットで買い出しをして、部屋で夕食をとる。だんだん帰国の日が近づき、暗〜い雰囲気。しかもサーフボードも預けてしまったし・・・ 明日は実質的な最後の日。でも大好きなサーフショーがある。

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